私が実際に使用した道具のなかから、「キャンプツーリング入門セット」を組んでみました。
キャンプをはじめようとおもったときに、調べることが多すぎて、キャンプを始める前から挫折しそうになったことがあるんですよね。
なので「とりあえずこれだけ揃えればキャンツーできるよ〜」っていう道標をつくれたらいいなあとおもい、入門セットをつくってみました。
長く愛されている定番品を中心にセットを組んだので、万人に満足してもらいやすいセットになったかなあとおもいます。
入門セットでできることは、おおきく分けて以下の3つ。
1.春夏秋3シーズンのキャンプ(最低気温10℃まで対応)
2.ラーメンやパスタ、炊飯などのかんたんな料理
3.優雅に朝コーヒー
とりあえずこれだけできれば、初期費用を抑えつつキャンプらしいこともできていいのかなあと思います。
とりあえず焚き火道具は除外してあります。
はじめてのキャンプであれこれ一気にやると疲れるので、キャンプにハマってから焚き火道具は揃えればいいかと。
必要なもの
入門セットに組み込んだ道具の種類と、なぜその道具が必要なのかをかんたんにご紹介。
1.テント・・・居住スペース
2.グランドシート・・・テントと地面の間に敷いて、テントの汚れや浸水を防止
3.寝袋・・・夜は冷えます
4.マット・・・寝袋の下に敷いて使用。地面からの冷気がすごいので必須
5.バーナー&クッカー(火器や鍋、マグカップとか)・・・料理やコーヒーのため
6.テーブル&レジャーシート・・・くつろぐため。正直テーブルはあってもなくてもどっちでもいいです。私は持っていかないことのほうが多い。あと「椅子は絶対に必要!」と思ったことがないので、代わりにレジャーシート。
7.ランタン・・・キャンプ場の夜は真っ暗
ザッとこんなもんです。
ツーリングドームST
コールマンのツーリングドームSTは、キャンプツーリングでは定番中の定番です。
設営がかんたんなので、初心者の方でも安心。
収納サイズがやや大きめなのが玉にキズですが、1人用テントとしては広々としていて、テント内にヘルメットやブーツを置いてもまだ余裕があります。
ツーリングドームSTは定番過ぎて避けたくなる気持ちもあったんですが、やはり定番になるだけあって使いやすく、やっぱりかっこいいです。
2019年の4月に、Amazon限定のオリーブカラーが発売されて、これまた渋い。
お笑い芸人のヒロシさんも、自身のYouTubeチャンネルでツーリングドームSTを紹介していました。
関連記事>>>コールマンのツーリングドームST使用レビューまとめ!はじめてのテントにおすすめ
ギアトップのシートLサイズ
ツーリングドームSTの下に敷くグランドシートは、ギアトップのグランドシートLサイズがちょうどいいぐらいのおおきさです。
ギアトップのグランドシートはたたむとポケットに入るぐらい小さくなるので、かさばるブルーシートよりおすすめ。
LW180
定番って感じではないんですが、ネイチャーハイクのLW180はおすすめ。
収納サイズが小さいのでバイク向き。
季節は春夏秋に対応しています。
私が使ってみたところ、服を着込めば最低気温10℃ぐらいまで使えました。
手持ちのフリースやダウンジャケットなどと合わせて使ってください。
関連記事>>>ネイチャーハイクの化繊寝袋「LW180」の使用レビューまとめ!最低気温10℃まで使える
EVAフォームマット
キャプテンスタッグのEVAフォームマットは、春夏秋の3シーズン使えて寝心地もいいです。
折りたたむと座布団にもなるので、日中くつろぐときでもおしりが痛くなりづらく、一石二鳥なマット。
関連記事>>>キャプテンスタッグ「EVAフォームマット」使用レビューまとめ〜ソロキャンプで使うはじめてのマットに向いてるよ〜
ジュニアコンパクトバーナー
ジュニアコンパクトバーナーはとても使いやすいので初心者の方でも安心。
燃料であるCB缶(カセットボンベ)を100均やホームセンターで購入できるなど、燃料の入手性の高さも魅力です。
キャンプ場についてから「CB缶を忘れた!」と気づいても、近くのコンビニまでバイクを走らせればCB缶をゲットできます。
私はアルコールバーナーや固形燃料などの火器も使いますが、結局はガスバーナーのコイツがいちばん使いやすいですね。
コーヒーから本格的な料理まで作れるので、迷ったらジュニアコンパクトバーナーで間違いないです。
関連記事>>>イワタニのジュニアコンパクトバーナー使用レビューまとめ〜ソロキャンプで使う初めてのバーナーとして抜群に使いやすい〜
トレック900
スノーピークのトレック900は、ジュニアコンパクトバーナーとスタッキングの相性がいいので、バイクの貴重な積載スペースを有効活用することができます。
※スタッキングとは、マトリョーシカのように重ねて収納すること
蓋は小さめのフライパンになっているので、コーヒーの湯沸かしにちょうどいいです。
関連記事>>>スノーピーク「トレック900」の使用レビューまとめ〜欠点はあるがソロキャンプ初クッカーとしても使いやすい〜
チタンシングルマグ450
スノーピークのチタンシングルマグ450は無骨なのにどこか洗練されていて、コイツでコーヒーを飲むとすごくワクワクします。
直火にかけることができるので、冷めたコーヒーを温め直すことも可能。
マグカップを火にかけると、すごく絵になるんですよね。
関連記事>>>スノーピーク「チタンシングルマグ450」使用レビューまとめ〜ソロキャンプには必ず連れていくマグカップ〜
アルミロールテーブル
キャプテンスタッグのアルミロールテーブルは、キャンプツーリングをするライダーはみんな持ってるんじゃないかってぐらい定番のローテーブルです。
安くてコンパクトで頑丈なので、人気が出るのもうなずけます。
ただコンパクトといってもやはりそれなりにかさばるので、なくてもいいです。
キャンプをしてみて、テーブルが必要だと感じたら、あとで気に入ったものを追加購入すればよろしいかと。
関連記事>>>キャプテンスタッグ「アルミロールテーブル」の使用レビューまとめ〜極限まで荷物を減らしたい人には向かないローテーブル〜
100均レジャーシート
なんの変哲もない、100均のレジャーシートです。
レジャーシートのうえに何時間も座っているとお尻が痛くなるので、キャプテンスタッグのEVAフォームマットを座布団代わりに使うと快適。
そして腰が疲れたら寝転びます。
キャリーザサン
ソーラー充電式のランタン「キャリーザサン」です。
折りたたむと文庫本ほどコンパクトになり、しかも水に沈めても壊れないので、バイクキャンプツーリングにぴったりです。
ただソーラー充電なので、夜になって充電が切れたらどうしようもありません。
充電切れが心配な方は、ジェントスのSOL-036Cがよろしいかとおもいます。
電池式なので、予備電池さえ持っていけばOK。
まあキャリーザサンの充電が切れても、スマホのライトでなんとかなるっちゃなります。
※さすがにスマホのライトだけだと不便なので、あくまで緊急処置
それに週1回キャンプをする程度であれば、キャリーザサンの充電でそこまで困ることはないかとおもいます。
関連記事
>>>ソーラーパフの後継機「キャリー・ザ・サン」使用レビュー!圧倒的にコンパクトで予備電池いらずのソロキャンプ向けソーラーランタン!
>>>ジェントスのLEDランタン「エクスプローラー SOL-036C」の使用レビューまとめ!ソロキャンプならこれ1つで充分な明るさ
積載イメージ
入門セットのキャンプ道具と、後述の「その他の持ち物」をバイクに積載したときのイメージです。
・キャンピングシートバッグ2(ほぼ同サイズの箱で代用)
・ホムセン箱
・愛用バックパック
以上の3つの方法で積載してみます。
キャンピングシートバッグ2か同サイズのホムセン箱でキャンツーをしてみて、荷物が増えたらサイドバッグ等を増設するといいのかなあと。
関連記事>>>キャンプツーリング定番の積載方法とどうしても積載できないときの最終手段
キャンピングシートバッグ2(仮)
マット以外の荷物をキャンピングシートバッグ2(仮)に収納できました。
いっそのこと、テントとマットを外付けにしてしまうのもアリ。
するとキャンピングシートバッグ2の中は、かなりのスペースができます。
ただ本物のキャンピングシートバッグ2にツーリングドームSTを外付けできるか未確認。
もしツーリングドームSTを外付けできなければ、クッカーなどの細々としたものをリュックなどにまとめて、そのリュックを外付けするのもありかもしれません。
まあキャンピングシートバッグ2は両サイドを拡張できるので、ツーリングドームSTをシートバッグに入れても容量の余裕はありそう。
ホムセン箱
ホムセン箱の場合は、マットとテントが外付けになります。
容量が不足気味なので、サイドバッグなどを増設したほうがいいかもしれません。
バックパック
カリマーSFのバックパック「プレデター30」は、マットを底付けです。
サイドのポーチには、ツーリングドームSTの布部分を突っ込んでいます。
逆サイドのポーチは空で、正面の黒いバッグにはマグカップとクッカーしか入っていません。
容量は15Lほど余裕があります。
ペグハンマー
テントが風で吹っ飛んでいかないように、テントにペグ(杭)を打ち込みます。
そのペグを打ち込むためのハンマーが、ペグハンマーです。
※ツーリングドームSTを購入するとペグは付属してます
私はそのへんに転がっている石でペグを打ち込むことが多いですが、かさばるものではないのでとりあえず1つ持ってると安心。
100均のゴムハンマーで充分です。
グローブ
ペグを打つときや、加熱して熱くなったクッカーを持つときに、グローブがあると安心。
私はバイクに乗るときに使ってるグローブを使っています。
キャンプツーリングに行くことを想定して、バイクでもキャンプでも使えるグローブを選びました。
綿100%の軍手でもいいんですが、安全性を考慮すると革手袋のほうがいいですね。
参考:Vol.44 活動に応じてふさわしい軍手を選びましょう
衛生用品
歯磨きセット、保湿剤、お風呂セットなどなど。
私は温泉には行かないので、キャンプツーリングに行く前に家で風呂に入るか、汗ふきシートで全身を拭きます。
メガネケース/替えのコンタクト
テント内は狭いので動きづらいです。
うっかりメガネを踏んでしまわないように、メガネケースがあると安心。
コンタクトのひとは、替えのレンズや洗浄液を忘れずに。
救急セット
私は「絆創膏、ガーゼ、包帯、ポイズンリムーバー、エマージェンシーブランケット」を持っていきます。
最初のころは救急セットはなにも持っていかなかったんですが、あったほうが安心なので、持っていくようにしました。
とくにエマージェンシーブランケットは、想定以上に夜冷え込んだときに重宝します。
拭きもの
キッチンペーパーやタオルなど、濡れたものを拭くものを数枚。
食事後のクッカーの汚れを拭き取ったり、テント内の結露を拭き取るのに使います。
結露拭きのタオルはマイクロファイバーのものがよく水を吸うのでおすすめ。
トイレットペーパー
無料のキャンプ場だとトイレに紙がないときがあるので、念のためにトイレットペーパーがあると安心。
「ボットン便所かつ紙がない」というトイレに出くわしたことがあり、そのときは心底トイレットペーパーを持っていってよかったと思いました。
ティッシュの代わりにもなるので、持っていって損はありません。
芯をくり抜いてジップロックに入れると、コンパクトかつ防水になります。
虫除け
蚊取り線香や虫よけスプレーがあるとうれしい。
燃料
新品のカセットボンベを用意すれば、1泊のキャンプでは充分です。
ネットで買うと高いので、ホームセンターや100均で買うとお手頃。
電池
ジェントスのSOL-036Cを使うなら、予備電池があると安心。
まあキャンプの前に新品の電池に入れ替えれば、予備電池は必要ないですが。
水
季節や作る料理にもよりますが、水2Lはほしいところ。
3Lあってもいいぐらいですね。
キャンプ場に自販機があったり、キャンプ場に到着してから買い出しに行くなら不要です。
食料
ラーメンなどの食料も忘れずに。
コーヒーなんかあると、キャンプでは絵になりますよ。
割り箸
食事用。
使ったら捨てるだけなので楽ちんです。
よく忘れそうになるので注意。
洗剤類
料理をするなら、洗剤やスポンジが必要。
キャンプ場での洗い物がめんどうなら、キッチンペーパーを多めに持っていって、ていねいに拭き取ることになりますね。
ただクッカーにスタッキングすることを考えると、キャンプ場で洗ったほうがいいとおもいます。
汚れたクッカーにスタッキングすると、スタッキングしたものまで汚れるので。
あるいはクッカーにアルミホイルを敷き詰めて、スタッキングしたなかのものが汚れないようにするかですね。
私はこの方法を取ることが多いです。
着替え
全身の着替えを持っていくとかさばるので、着替えは下着だけでいいと思います。
私はパンツと靴下ぐらいしか替えません。
ビニール袋
着替えを入れたり、ゴミ袋用です。
袋のサイズにもよりますが、2〜3枚ぐらいあればいいと思います。
キャンプ場にゴミを捨てられないところがあるので、とりあえず持っていきましょう。
娯楽用品
ソロキャンプ(1人キャンプ)の場合けっこう暇な時間が多いので、暇つぶしの道具が必要。
ソロキャンプの暇つぶしとして、個人的にはAmazonプライムが最強だと思います。
対象のドラマも映画もアニメも見放題なので。
家でスマホにダウンロードしていけば、電波の届かないキャンプ場でも楽しめます。
よくスマホを使うなら、モバイルバッテリーなども必要に応じて持参しましょう。
ライター
Aセットの固形燃料やCセットのアルコールバーナー、蚊取り線香などに火をつけるのに必要。
雨具
ふだんバイクで使ってるやつ。
私は荷物が増えるのが嫌なので、天気予報が晴れなら雨具を持っていかないこともしばしば。
夜冷え込んだときには防寒具としても使えるので、雨具を持ってる人は持っていきましょう。
使用イメージ
入門セットを使ったキャンプツーリングの様子をかんたんに撮影してみたので、実際に使用したときのイメージの参考にしていただければと。
愛用バックパック「プレデター30」に、キャンプ道具一式を詰め込んで出発。
キャンプ場に到着したら夕方になっていたので、ぱぱっとテントの設営を済まします。
空腹を満たすために早めの夕食。
朝早くに目覚めたので、コーヒーでほっと一息。
バイクキャンプツーリング入門セットまとめ
☆バイクキャンプツーリング入門セットまとめ
1.春夏秋3シーズンのキャンプ(最低気温10℃まで対応)
2.ラーメンやパスタ、炊飯などのかんたんな料理
3.優雅に朝コーヒー
☆必要なものと道具
1.テント・・・ツーリングドームST
2.グランドシート・・・グランドシートLサイズ
3.寝袋・・・LW180
4.マット・・・EVAフォームマット
5.バーナー&クッカー・・・ジュニアコンパクトバーナーとトレック900
6.テーブル&レジャーシート・・・アルミロールテーブルと100均のシート
7.ランタン・・・キャリーザサンorSOL-036C
8.その他の持ち物
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