スノーピークのトレック900
は私が使用しているクッカーのなかで、もっとも出番が多いクッカーの1つです。
蓋の収納に欠点がありますが、それ以上に使いやすく気に入っております。
使用感はもちろんなんですが、いちばん気に入っているポイントは見た目ですね。
飯ごうのように無骨な見た目とは違って、どこか都会的な雰囲気があってスタイリッシュ。
焚き火に突っ込むと、これまたかっこいいんですわ。
サイズや容量はソロキャンプにちょうどいいので、はじめてのクッカーにもいいんじゃないでしょうかね。
料理での使用感

トレック900
は焼き物は苦手ですが、それ以外の料理なら幅広く対応できそう。
ちなみに焼き物をしたいときのために、焦げ付きにくいとうわさの鉄フライパンを購入しました。
炊飯

米1合を炊くとこんな感じ。
ごはん中盛りでだいたい0.4合らしいので、2人前のごはんは炊飯できます。
試したことはないけど、1.5〜2合ぐらいまでは炊けそうです。
注意点は、沸騰してくると蓋が外れそうになるので、石とか重しを載せとくことぐらいかな。
後述しますが、トレック900の蓋は厄介者。
パスタ

パスタをそのまま突っ込むと長いので、半分に折ってやるといい感じ。

折らずに茹でることもできますが、茹で加減にムラができるかも。

パスタといっしょにレトルトソースをあたためると時短になります。
ラーメン

袋ラーメンも調理可能。
麺が固いうちはお湯に浸からない部分があるので、麺をほぐしながら茹でてやるといいですね。
ドリップコーヒー

トレック900の蓋はコーヒーを淹れるのにちょうどいいです。
鍋本体で調理をして、蓋は湯沸かし専用みたいな使い分けをすることもあります。
ソロキャンプにちょうどいい

容量的にはソロキャンプで使うのにちょうどいいです。
1人前のパスタやラーメンは作れますし、米だったら2〜3人ぶん炊けますんで。
いろんな種類の料理をたのしみたいって場合は、トレック900に加えてほかのクッカーも必要になるかと。
ただ私のようにサクッと料理を済ませたい方なら、トレック900だけでお腹をいっぱいに満たすことができます。
洗い物が嫌いならチタン素材のトレックもあり
トレック900にはアルミ素材
のものとチタン素材
のものがあります(私が使ってるのはアルミ)。
チタンは料理を焦げ付かせやすいので、一般的な料理を作るには向いていません(軽量化できるメリットがある)。
ただ私のように洗い物が大嫌いで本格的な料理をしないなら、チタン素材のトレック900もありです。
私はほんとうに洗い物が大嫌いなので、キャンプでもできるだけ洗い物を出さないようにしています。
湯煎調理で洗い物なし
たとえばお米を炊くときは、ビニール袋に入れて湯煎炊飯をしています。
これなら焦げ付く心配もなく、洗い物もでません。
ラーメンやパスタのような茹でる料理であれば、そもそも焦げ付く心配もないです。
だから徒歩キャンプや登山を想定している場合、軽量化するために焦げ付きやすいチタン素材もありだとおもいます。
まあアルミのトレック900
でも重くないので買い換える気はないですがね、安いし。
メモリがついているため分量を正確に測れる

トレック900の鍋本体には、メモリがついています。
米を炊くときやラーメンを作るときに重宝します。
付属品

メッシュの収納袋が付属しています。
おおきめの作りなので、ガス缶などといっしょに収納することが可能です。
最大の欠点:蓋が使いにくい

トレック900
の最大の欠点は、「蓋が使いにくい」ってことだとおもってます。
蓋が使いにくいってのは、料理に使いにくいという意味ではありません。
なんというか、収納しているときの蓋の収まりが悪いんですよね。
具体的には、
欠点1:取っ手がカンカンうるさい
欠点2:蓋がすぐに外れる
順番に説明します。
欠点1:取っ手がカンカンうるさい

トレック900の蓋の取っ手は折りたたみ式になっているんですが、この取っ手がカンカンうるさいんですわ。
このカンカンって音は、取っ手が蓋を叩く音。
ほんとね、夏のセミよりうっとうしい。
セミみたいにずっとミンミンうるさいわけじゃなくて、
トレック900を取り出そうとしたらカンカン!
収納しようとおもったらカンカン!
みたいに、トレック900を持ったり動かしたりするときに鳴ります。
べつに昼間とかならいいんですけど、静かなキャンプ場の朝でカチャカチャ鳴るとかなり響きます。
そっと取り扱えば済む話なんですが、油断するとカチャカチャ鳴らしてしまいます。
対策するなら、取っ手にカバーをつけたり布を巻いたりすることぐらいですかね〜。
私は焚き火をメインに料理をするんで、カバーをつけっぱなしにしてると燃えちゃいそうでカバーはつけてません。
使うたびにカバーを取り外すのはめんどくさいし。
あとはバンドみたいなもので固定してしまうか。
まあ我慢できる程度のうっとうしさなので、本格的に対策する気が起きないんですわ。
欠点2:蓋がすぐに外れる

トレック900
に本体に蓋が乗っかってるだけなので、すぐに外れるんですよ。
トランギアのメスティンはきっちり蓋が閉まるので落ちたりしないんですが、トレック900はほんとうにすぐに外れます。
うんざりするぐらい。
蓋が落ちないようにするための対策は2つ。
・対策1:収納袋は上からかぶせる
・対策2:トレック900にアルミホイルを重ねる
対策1:収納袋は上からかぶせる

収納袋に入れるときに、毎回といっていいほど蓋が落ちます。

しかも収納袋に入れたとしても、収納袋のなかで蓋が外れてることも多々ある…
かといって収納袋を使わずにいると、バックパックのなかで蓋が外れてしまうので、それはそれで困る。

そこで収納袋にトレック900を入れるときは、トレック900を収納袋に入れるのではなく、上から収納袋をトレック900にかぶせます。
これで収納袋にしまうときの蓋の落下はかなり防げます。
さらに鍋本体の重さで蓋が外れにくくなるので、「収納袋のなかでいつの間にか蓋が外れてた!」ってことも少なくなりますね。

取り出すときは収納袋を逆さまに向けて、トレック900を取り出すといい感じ。
収納袋に手を突っ込んで取り出すのではなく、重力に任せてトレック900を取り出します。
対策2:アルミホイルは内部の汚れ防止にも

蓋がかんたんに落ちる原因は、トレック900本体と蓋のスキマです。
なのでトレック900本体にアルミホイルを敷き詰めてスキマを埋めてやると、かんたんには蓋は落ちません。

鍋本体を逆さまに持っても、蓋は落ちない。
ただもしかするトレック900のアルマイト加工が削れる可能性もあるので、心配な方はバンダナやキッチンペーパーのようなやわらかいものを敷くといいかとおもいます。
そして実は蓋の外れ防止以外にもメリットはあって、スタッキングしたときの汚れ防止にもなるんです。
※スタッキングとは・・・マトリョーシカのようになかに重ねて収納すること

たとえばパスタを食べたあとの食器ってベタつきますよね。
ベタついたトレック900のなかに、マグカップやらアルコールバーナーやらを躊躇なくスタッキングできます?
とてもじゃないけど私にはできない。
余計に洗い物が増えるし、気持ち的にも嫌。

そこでトレック900にアルミホイルを敷いておくと、スタッキングしたなかのものが汚れず清潔に保つことができるというわけです。

私はトレック900のなかにチタンシングルマグ450
をスタッキングすることが多いです。
そしてチタンシングルマグ450を焚き火にかけるので、底がススで真っ黒になります。
関連記事>>>スノーピーク「チタンシングルマグ450」使用レビューまとめ〜ソロキャンプには必ず連れていくマグカップ〜
ススで真っ黒に汚れたマグカップをトレック900にスタッキングするのは躊躇するところですが、アルミホイルのおかげでヨゴレが気になりません。
アルミホイルは、トレック900にもスタッキングする道具にもやさしいのです。
家庭に置いてある一般的なアルミホイルでも、アウトドア用
に分厚目に作られたアルミホイルでも、どちらでもOK。
家庭用は薄いので折り曲げたりしやすい代わりに破れやすい、アウトドア用は厚いので折り曲げにくいですが破れにくい。
個人的にはアウトドア用のほうがおすすめ。
家庭用はすぐ破れて取り扱いに気を使うのがめんどくさい。

サイズ・重さ・容量

本体/直径120×107mm、フタ/直径127×39mm
トイレットペーパーよりひと回りおおきいですね。


総重量・・・258g(蓋88g、鍋160g、収納袋9g)
500mlのペットボトル半分ぐらいの重さですね。

容量は鍋本体に満タンまで入れて900ml。
蓋は満タンで400ml、内側の線まで300ml。
手持ちの道具とスタッキングしてみた

トレック900
と手持ちの道具でスタッキングしてみました。
ラインナップは以下のとおり。
いずれの道具もスタッキングできました。
4.トイレットペーパー
5.カップヌードル(日清)
6.袋麺
8.ポケットストーブ
くわしくは「スノーピーク「トレック900」と手持ちの道具でスタッキング検証してみた」でかきました。
手持ちのバーナーの五徳に載せてみた

バーナーの五徳のサイズによっては、クッカーが安定して乗らないことがあります。
※五徳とは
そこでトレック900
と手持ちのバーナーで、相性を検証してみました。
どのバーナーの五徳にも、安定して乗ってくれました。
2.ポケットストーブ
3.アルコールバーナー(トランギア)×チタン五徳EBY253(エバニュー)
4.アルコールバーナー(トランギア)×チタン五徳EBY258(エバニュー)
5.アルコールバーナー(トランギア)×ヘキサゴンウッドストーブ(バーゴ)
くわしくは「【スノーピーク チタンシングルマグ450×いろんな五徳】安定感を検証してみた(ソロキャンプ向け)」でかきました。
関連記事>>>トランギアのアルコールバーナーの火力と燃費を検証してみたら意外な結果に
イワタニのジュニアコンパクトバーナーと相性がいい

スタッキングや五徳の安定感を考えると、イワタニのジュニアコンパクトバーナー
と相性がいいです。
ジュニアコンパクトバーナーは、ソロキャンプでは定番中の定番。
これからソロキャンプをはじめようとしている方なら、トレック900とジュニアコンパクトバーナーの組み合わせはかなり使いやすいとおもいます。
くわしくは「イワタニのジュニアコンパクトバーナー使用レビューまとめ〜ソロキャンプで使う初めてのバーナーとして抜群に使いやすい〜」でかきました。
焚き火に突っ込んでるが問題なし

私はガンガン焚き火にかけて使ってます、むしろ焚き火でしか使ってないんじゃないかってぐらい。
凹みや穴も見受けられないので、まあだいじょうぶそう。
ただ本体も蓋も取っ手が短いので、おおきな焚き火で調理するときは使いにくいかも。
私はヘキサゴンウッドストーブでこじんまりと焚き火料理をしているので、とくに問題は起きていません。
焚き火で汚れた姿も美しい。
関連記事>>>「ヘキサゴンウッドストーブ×アルコールバーナー」5つのメリット・デメリット!燃費は最悪だがサブとしてなら使いやすい
スノーピーク「トレック900」まとめ

☆トレック900まとめ
・ソロキャンプにはちょうどいいサイズ
・焼き物は苦手
・蓋が落ちやすいため、収納袋は上からかぶせて、中にアルミホイルを敷く
・ジュニアコンパクトバーナーと相性がいい
・焚き火でも使える
容量もちょうどいいしかっこいいので、いちばん出番が多いクッカー。
蓋に欠点はありますが、対策をすればちゃんと改善できます。
ソロキャンプのはじめてのクッカーにも使いやすいはずですよ。
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