イワタニのジュニアコンパクトバーナーは、ソロキャンプ初心者の方にとって使いやすいバーナーです。
私自身、最初の1台を選ぶのにすごく苦労した覚えがあります。
「CB缶とOD缶?なにそれ」
「アルコールバーナーかっこいいなあ、でも初心者のぼくには使いにくいか…」
などなど、まったくの知識がないところからバーナーを探し始めたので、かなーり苦労しました。
そしてウンウン頭を唸らせて買ったのが、イワタニのジュニアコンパクトバーナーです。
当時キャンプ初心者だった私でもかんたんに使えて、しかも燃料も安い。
ソロキャンプの経験を積んだいまだからこそ、余計にジュニアコンパクトバーナーのよさがわかります。
初めてバーナーを買うときに決めた3つの条件
当時ソロキャンプ未経験者だった私がバーナーを買うにあたって定めた3つの条件がります。
1.安い
2.初心者でも使いやすい
3.バイクに積めるほどコンパクト
これらの条件を満たしたのが、イワタニのジュニアコンパクトバーナーでした。
1つずつお話しますね。
1.安い
キャンプ未経験者だった当時の私は、今後もソロキャンプを続けるかわかりませんでした。
そのためできるだけ安い道具を中心に揃えて、もしソロキャンプを辞めてしまったときの損失額を減らすのが目的。
キャンプ道具に大金はたいて1回しか使わなかったら、精神的に立ち直れませんもの。
2.初心者でも使いやすい
ただ安けりゃなんでもいいってわけではなく、キャンプ初心者の私でもかんたんに扱えるかどうか、これは重視しました。
安かろう悪かろうの品を買って、その品が使いにくくてキャンプを楽しめなかったら、ものすごく損だと思ったので。
キャンプ未経験者なりに「安くて使いやすいいい道具」を選考しようとおもいました。
3.バイクに積めるほどコンパクト
キャンプ場までの移動手段はおもにバイクを想定していたので、バイクにも積載できるほどコンパクトな道具である必要がありました。
車と違って、バイクは助手席やトランクがないですからね。
たとえばファミリーキャンプや家で使うようなバーナーはNGです。
コンパクトで持ち運びやすいバーナーを選別しました。
3つの迷った点
・安い
・使いやすい
・コンパクト
以上の3つの理由からジュニアコンパクトバーナーを購入したんですが、キャンプ未経験者がスパッと道具を選べるわけもなく、いくつか悩んだことがあります。
1.アルコールバーナーの魅力
2.OD缶のバーナー
3.ロングツーリングで使えるか
4.中華系の格安バーナー
5.SOTOのバーナー
順番にお話しますね。
1.アルコールバーナーの魅力
キャンプで使う燃料には、ガス/アルコール/固形燃料/ガソリン…などさまざまです。
そのなかでもアルコールを使ったバーナー、アルコールバーナーにかなり心惹かれました。
単純にかっこよかったので。
しかしガスとくらべると使い勝手は悪く初心者向けではなかったので、キャンプにハマってから買おうとおもいました。
関連記事>>>アルコールストーブの使い方【ソロキャンプ初心者向け】
2.OD缶のバーナー
またガスのなかでも、CB缶(カセットボンベ)とOD缶(アウトドア缶)の2種類あります。
缶の形が違うので、それぞれ専用バーナーでないと使えません。
それぞれメリット・デメリットはあるんですが、CB缶専用であるジュニアコンパクトバーナーを選んだ決め手があります。
それは「CB缶が安くてコンビニでも買えること」に尽きます。
キャンプにハマったいまでこそアルコールや固形燃料などのバーナーも使用していますが、やっぱり燃料のコスパは気にしてしまいます。
その点、OD缶よりCB缶のほうが優秀。
CB缶はご家庭のガスコンロでも使えますからね。
ちなみにCB缶はAmazonよりホームセンターとかで買ったほうが安いです。
3.ロングキャンプツーリングで使えるか
どうせキャンプを始めるなら、バイクで1週間ぐらいのロングキャンプツーリングに行きたいとおもっていました。
そこで、ロングキャンプツーリングでCB缶のバーナーの使い勝手はどうなんだろうかと考えたときに、1つ問題点を発見。
使い終わったガス缶の処理です。
空のガス缶を順次処理していかないと、積載力のないバイクではあっという間に荷物が乗らなくなってしまいそう。
まあそんなに凝った料理をしないし、現地で外食もするだろうし、1週間程度なら積載に問題は起こらないだろうとの結論に至りました。
4.中華系の格安バーナー
CB缶用のバーナーはいくつかありますが、そのなかでも迷ったのが中華系の格安バーナーです。
できるだけ安いに越したことはありませんから。
しかし実際にキャンプで使用しているシーンを想像してやめました。
「心配性な私が、いつ壊れるかもわからない中華バーナーを使ってキャンプを楽しめるわけがない」とおもったからです。
火を扱う道具なので、創業1930年のイワタニ製のバーナーのほうが1000倍安心。
5.SOTOのバーナー
最後まで迷ったのは、
・イワタニ製かSOTO製か
ってこと。
イワタニは創業1930年、SOTOは創業1978年。
ここまでメーカーの歴史があると、信頼性はどちらも高いです。
デザインは圧倒的にSOTOのバーナーが好み、スマートな感じがかっこいい。
しかしイワタニのジュニアコンパクトバーナーとくらべると、いかんせん高価。
かなり悩みました。
が、結局コストを優先してイワタニのジュニアコンパクトバーナーに決定。
デザインが気に入った、かつ予算に余裕があるならSOTOのバーナーもよさげですよ(使ったことないけど)。
逆に「少しでも安いバーナーがいいけど中華製は心配だ」って方には、イワタニのジュニアコンパクトバーナーが合ってるかとおもいます。
使用した感想は「初心者におすすめ」ってこと
ジュニアコンパクトバーナーを使用して、ソロキャンプ初心者におすすめのバーナーだとおもいました。
・サクッとかんたんに使える
・燃料が安いからガツガツ使える
って点が初心者でも安心かなあと。
アルコールバーナーも使った上での比較ですが、ジュニアコンパクトバーナーのほうが圧倒的に使い勝手がいいです。
ほかのものに例えるなら、
・アルコールバーナーはバイク
・ジュニアコンパクトバーナーは車
ってイメージ。
バイクはかっこいいだけでなく渋滞にハマらないなど実用的な面もありますが、その他のあらゆる面で便利なのは車だとおもうんです。
アルコールバーナーはロマンと軽量&コンパクトを兼ね備えた道具ですが、オールマイティーに活躍してくれるのはジュニアコンパクトバーナーかなあと。
スペック
ジュニアコンパクトバーナーのスペックを計測してみました。
公称値と実測値を並べておきますね。
収納サイズ/重さ
☆実測値
収納サイズ(ケース):幅9×奥行7.5×高さ11.8cm
重量:344g(本体のみ278g)
※素人採寸なので誤差はご容赦ください
火力
300mlのお湯を何分で沸かせられるか火力検証したところ、3分で沸騰しました。
以下は検証環境です。
・気温:16℃
・室内無風
・水量:300ml(日清カップヌードルに必要な量)
・水温:12度
・火力:最大
・使用マグ:チタンシングルマグ450
つづいて冬場に火力検証をしてみました。
冬に検証
ふつうのCB缶は寒さに弱いです(寒冷地用のCB缶も売ってる)。
ということで冬に火力検証してみたところ、沸騰にかかった時間は9分30秒。
気温16℃での検証とくらべると、3倍以上も時間がかかりました。
以下は検証環境です。
・外気温:2.3℃
・風:弱
・CB缶:外に1時間放置
・水量:300ml(カップヌードルを作れる量)
・スタート時の水温:5.8℃
・火力:最大
・使用マグ:チタンシングルマグ450
ふつうのCB缶でもいちおう使えましたけど、冬は寒冷地仕様のCB缶のほうが使いやすいでしょうね。
実際の冬キャンプでは、cb缶はもっと長い時間外気にさらされますし。
ちなみに1発で点火しました。
使い方
ジュニアコンパクトバーナーの使い方を解説。
基本的な流れは、
1.バーナーを組み立てる
2.CB缶をセット
3.着火
の3ステップ。
風にめちゃくちゃ強いわけではないので、風防(風よけ)なんかあったほうが使いやすいかとおもいます。
くわしくは「イワタニ ジュニアコンパクトバーナーの使い方【ソロキャンプ向け】」で書きました。
五徳に乗るクッカー
ジュニアコンパクトバーナーの五徳にどんなクッカーが乗るのか、手持ちの道具で検証しました。
※五徳とは・・・家のガスコンロのフライパンとか乗せる爪みたいなやつのこと
300mlクラスの小さいマグカップでも乗せることができました。
見た目の割に懐の深い五徳です。
関連記事>>>イワタニ ジュニアコンパクトバーナーの五徳の安定性を検証(ソロキャンプ向け)
スタッキングはトレック900が相性よし
「ジュニアコンパクトバーナー×いろんなクッカー」でスタッキングしてみました。
※スタッキングとは・・・マトリョーシカのように重ねて収納すること
相性がいいのは、スノーピークのトレック900ですね。
関連記事>>>イワタニ ジュニアコンパクトバーナーのスタッキング検証【ソロキャンプ向け】
こんな場面で使ってます
ジュニアコンパクトバーナーはいろんな場面で使っているので、各場面ごとでの使用感をご紹介します。
キャンプ
私が初心者のころは、よく使っていました。
バイクでもバックパックでも持ち運べる収納サイズなので、車なら余裕です。
ただソロキャンプの経験を重ねるうちに、
・もっと道具の軽量&コンパクト化をしたい
・料理は焚き火中心に
という理由もあって、いまではジュニアコンパクトバーナーの出番は減少しています。
あと風にめちゃくちゃ強いわけではないんで、風防(風よけ)があったほうが安心。
デイキャンプ
泊まりのキャンプでは出番が減少していますが、日帰りのキャンプ「デイキャンプ」ではそこそこ使ってます。
デイキャンプであればテントや寝袋が不要なので、荷物全体の軽量&コンパクト化にこだわらなくていいので出番は増加。
庭でプチキャンプをするときにも活躍してくれてます。
それにサクッと使える操作感や、燃料であるCB缶の安さから、つい手が出ちゃうんですよね。
コーヒー/ラーメンツーリング
田舎をバイクで走らせて、景色のいいところがあれば、そこでのんびりとコーヒーやラーメンを楽しんでます。
デイキャンプと同じ理由で、出番はそこそこあります。
やっぱりアルコールや固形燃料とくらべると、手軽なんですよね。
軽めの登山
本格的な登山には不向きかもしれませんが、サッと行ってパッと帰るぐらいの山ではふつうに使えます。
本格的な登山では軽量&コンパクト化が大事になるとおもうんですが、サッと登るような山であれば軽量&コンパクト化にそこまでこだわる必要もないですからね。
気分におうじて、アルコールバーナーなどと使い分けています。
料理の1例
ジュニアコンパクトバーナーは使いやすいので、基本的になんでも作れます。
私が作った料理の一部をかんたんにご紹介。
炊飯
ジュニアコンパクトバーナーの使用感は家のガスコンロと大差ないので、ふつうに炊飯ができます。
米、うまい。
スキレット
スキレットでアヒージョ作りました。
フレンチトーストも作れます。
ジュニアコンパクトバーナーまとめ
☆バーナー選びの条件
1.安い
2.初心者でも使いやすい
3.バイクに積めるほどコンパクト
☆迷った点
1.アルコールバーナーの魅力→キャンプにハマってから買おう
2.OD缶のバーナー→安くて手に入れやすいCB缶に
3.ロングツーリングで使えるか→問題ないだろう
4.中華系の格安バーナー→安全性が心配でキャンプを楽しめないかも
5.SOTOのバーナー→コスト重視でジュニアコンパクトバーナー
☆初心者向きのポイント
・サクッとかんたんに使える
・燃料が安いからガツガツ使える
☆使用シーン
・キャンプ
・デイキャンプ
・軽めの登山
「これからソロキャンプを始めたいけど、どんなバーナーを選べばいいかわからない」って状況から購入したバーナーですが、パッと使える操作感は最高ですね。
購入当時のキャンプ初心者だったときの自分をほめてあげたい。
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