カリマーSFプレデター30のいちばんいいところは、日帰りのデイキャンプ〜荷物が多い冬キャンプまで対応できるところです。
もちろんプレデター30で冬キャンプをしようとおもったら、キャンプ道具をコンパクトにする必要があります。
プレデター45とくらべるとちいさなバックパックなので、キャンプ道具の選定やパッキング、カスタムに工夫が必要です。
しかし、そこがまた楽しいところなんです。
なんでもポイポイ突っ込める容量ではないからこそ、工夫をこらす余地があり、愛着を持てる部分でもあります。
私はプレデター30をカスタムして、バックパック1つで冬キャンプも楽しんでいます。
3つのいいところ
カリマーSFプレデター30を使っていて、3つのいいところがあると感じました。
1.拡張性の高さ
2.応用性の高さ
3.ショックコードが徒歩・自転車キャンプに便利
順番にご説明します。
1.拡張性の高さ:デイキャンプから冬キャンプまで対応できるオールラウンダー
↑冬のハンモック泊の装備がすべてパッキングされている
プレデター30にはモールシステムが採用されているため、モールシステムに対応したポーチやバッグを取り付けるなどいろいろカスタムできます。
つまりプレデター30は拡張性が高いんです。
「荷物が少ないデイキャンプ〜荷物が多い冬キャンプ」まで対応できます。
これがプレデター30の最大の長所だとおもってます。
関連記事>>>カリマーSFプレデター30のカスタムまとめ〜容量は50L以上にできる〜
プレデター30よりもおおきなバックパックはいくらでもありますが、おおきなバックパックはデイキャンプなど荷物が少ないときには大げさ。
逆にちいさなバックパックでは容量が少なすぎて、荷物の多い冬キャンプに対応できません。
その点、プレデター30は街中で使っても違和感のないサイズでありながら、カスタムをすれば容量50L以上になり、デイキャンプ〜冬キャンプまで対応できるサイズに変身するんです。
私がバックパック1つでキャンプをはじめようとおもったとき、自分のキャンプ道具がバックパックに収まるかどうか不安だったんですが、プレデター30はその拡張性の高さで道具を飲み込んでくれましたね(もともとコンパクト目な道具を中心に集めていたことが功を奏したのもある)。
その後、プレデター30に無理なくパッキングできるように、さらに道具を軽量コンパクト化していきました。
2.応用性の高さ:自分にとって使いやすくカスタムできる
↑サイドにボトルポーチを取り付けて水分補給しやすいようにしている
拡張性が高いことにも通じることなんですが、応用性が高いです。
プレデター30はモールシステム対応なので、そのときの状況や好みに合わせてカスタムを変更できます。
たとえば自転車で冬キャンプに行くとします。
冬キャンプは荷物が多くなるので、プレデター30はパンパンです。
すると飲み物を入れる予定だったサイドポケットにボトルを収納できませんでした。
※プレデター30本体に荷物をパンパンに入れるとサイドポケットに物が入りにくくなる
そこでプレデター30のサイドにボトルポーチを取り付けて、飲み物を取り出しやすいようにカスタム。
私は実際にこういった状況に陥ったことがあるんですが、拡張・応用性の高さに助けられました。
ちいさいポーチを取り付けてスマホを取り出しやすいところに設置するのもいいですし、おおきなポーチを取り付けてドカドカと物を収納するのもいいですね。
ちいさいポーチとおおきいポーチを組み合わせたハイブリッド型もあり。
自分が使いやすいようにカスタムできればなんだってあり。
装備や好みに合わせてカスタムできるのが魅力の1つです。
関連記事>>>カリマーSFプレデター30のカスタムまとめ〜容量は50L以上にできる〜
3.ショックコードが便利
プレデター30の上部にはショックコードがついており、徒歩キャンパーや自転車キャンパーにとって、服を引っ掛けておくのに非常に便利。
「曇り空でいつ雨が降るかわからない」ってときに、予めレインウェアをショックコードに引っ掛けておけば、急に雨が降ってきてもサッとレインウェアを着ることができます。
暑くなったときにアウターをサッと脱いでショックコードに引っ掛けることも多いです。
逆に休憩時に体が冷えないように防寒着を引っ掛けておいてもいいですね。
ショックコードのおかげで、服を脱着するたびにいちいちバックパックの蓋を開ける必要がないので楽ちんです。
プレデター30のなかに服を突っ込んでもいいんですが、自転車でリズムよく走れているときに「バックパックをおろして蓋を開けて服を取り出して…」ってやるのはかなりめんどうですしリズムが崩れて嫌なので、ショックコードは重宝しています。
車キャンパーにとってはそこまで恩恵はない機能かもしれませんね。
またバイクのように高速で移動するなら、かなり注意してしっかりと取り付ける必要があります。
下手をすると大事故につながりますんで。
小物整理が苦手
プレデター30の微妙なところといえば、小物整理が苦手、ってところですね。
おもな収納スペースは、
・雨蓋
・メインスペース
・サイドポケット
以上の3つしかないので、小物整理が苦手。
しかし先ほどご説明したようにプレデター30は拡張性・応用性が高いので、自分で使いやすいようにカスタムすれば、小物整理が苦手という欠点を補うことが可能です。
ただ街中でゴテゴテにカスタムしたバックパックは背負いにくいかなあ、と個人的にはおもってます。
ミリタリーアイテムをファッションに取り入れることはふつうにあるんですが、モールシステムをフル活用した場合、街中ではちょっと浮くんじゃないかなあと。
ミリタリー感というよりも、「ガチ感」が出そう。
モールシステムでカスタムする流行とか来てくれると、世間のイメージ的にも使いやすくなるのになあ。
私はキャンプなどのアウトドアを楽しむときだけカスタムしてます。
カスタムパーツ
「カリマーSFプレデター30のカスタムまとめ〜容量は50L以上にできる〜」では、私が実際に使って試したプレデター30のカスタムパーツをご紹介しています。
プレデター30のデザインや雰囲気のよさをできるだけ崩さないようにカスタムパーツを選定。
詳細はリンク先を見ていただくとして、ここではカスタムしたプレデター30の画像をいくつか貼っておきます(いずれも冬キャンプの装備)。
道具をコンパクトにまとめれば、プレデター30でも冬キャンプの装備をパッキング可能です(上の画像はすべて冬キャンプの装備)。
>>>カリマーSFプレデター30のカスタムまとめ〜容量は50L以上にできる〜
冬キャンプの装備をパッキングしてみた
カスタムなしとカスタムありの2パターンで、プレデター30に冬キャンプの装備をパッキングしてみました。
カスタムパーツを使わなくてもパッキングできるんですが、カスタムパーツを使ったほうが見栄えはいいとおもいます。
コールマンのツーリングドームSTやCB缶のバーナーなど大きめの道具や、ブランケットのような必ずしも必要でない道具もパッキング。
シュラフはナンガ×山渓のオーロラ600。
とくにツーリングドームSTはバックパックキャンプで使うような収納サイズのテントじゃありません、バイクに載せても大きめ。
一切カスタムしてません。
これはタープ泊やハンモック泊の装備。
ツーリングドームSTをDDタープ3×3とハンモックにチェンジ。
無理矢理感があってかっこ悪いパッキングですし、バイクや自転車移動だと両サイドに取り付けたテントや寝袋が落下する可能性があって危ないです。
今度はカスタムパーツを使って、冬キャンプのテント泊装備(ツーリングドームST)をパッキングしました。
両サイドに取り付けたJETDCのサイドバッグにインナーテントとフライシートをそれぞれ別で収納し、ポールはブランケットで巻いてさらにマットで巻きました。
両サイドのバッグはモールシステムでしっかりと固定できてるので、これなら自転車やバイクもいけます(マットはもっとしっかりと取り付ける必要あり)。
水を現地調達するなど装備を削って、カスタムパーツを増設するとこんな感じ。
かなり収まりよくかっこよくなったとおもいます。
カスタムなしでもパッキングできるんですが、どうしてもテントやシュラフなど大きい道具は外付けになるので、プレデター30との色や形が合わなくてごちゃごちゃしがち。
関連記事>>>カリマーSFプレデター30のカスタムまとめ〜容量は50L以上にできる〜
機能紹介
カリマーSFプレデター30の機能紹介にて、モールシステムのウェビングの数や収納スペースなどの機能をご紹介しています。
背負い心地
カリマーSFプレデター30の背負い心地にて、プレデター30の背負い心地を装備の重量や行程時間などと合わせてご紹介しています。
重量が10kg程度なら数時間は背負えます。
容量不足は感じる?
容量不足を感じるときはありますが、とくに問題なく使用できています。
プレデター30で日帰りから冬キャンプまで楽しめている理由は以下の3つ。
1.コンパクトなキャンプ道具を中心に揃えている(バックパック1つでキャンプに行くときは、手持ちの装備からコンパクトなものを選定)
2.状況に応じて、バックパックと車体で荷物を分散させる(自転車とかバイクとか)
3.バックパック1つに荷物を収めるこだわりを捨てた
どうしても荷物をバックパック1つに収めたいのであれば、よりたくさんの荷物を運べるプレデター45のほうが向いているとおもいます。
いっぽうで車やバイク、自転車移動であれば車体に荷物を分散させることができるので、プレデター30でもいいんじゃないかと。
道具をコンパクトにまとめれば、プレデター30+カスタムに冬キャンプの道具は収まりますし。
荷物が多くなる冬キャンプだけ車体に分散して、春夏秋シーズンはバックパック1つでソロキャンプ、というのもいいかと。
もしプレデター30の容量で物足りなくなるときは、
・徒歩でたくさんの道具を運びたい
・徒歩で長期のキャンプ・旅に出る
・登山でテント泊をする
といった状況になるかとおもいますが、いまのところ徒歩キャンプはほぼしないので問題ないです。
背負っても様になりやすいサイズ
↑163cm、60kg、男
プレデター30はおおきなバックパックではないので、私のような小柄な日本人が背負っても様になりやすいサイズなのもいいところです。
「プレデター45+カスタム」だとバックパックがおおきすぎて、私のような小柄な日本人が背負ったときにかっこよくなりにくいような気がしてるんですよね、バックパック自体がかっこよくても。
背負っているというより、背負われているようなイメージ。
↑冬のハンモック泊の装備がすべてパッキングされている
おおきすぎないバックパックを選んで、必要に応じて車体に預けたほうがバックパックのかっこよさは活きるのかなあとおもいます。
バックパック1つにまとめる必要があって、なおかつ道具をコンパクトにできないのであれば、もちろんプレデター45などおおきめのバックパックを選ぶのが間違いないです。
プレデター45もかっこいいバックパックだとおもいますし、私も必要になればおおきなバックパックを買います。
カリマーSFプレデター30まとめ
☆3つのいいところ
1.拡張性があり、日帰りから冬キャンプまで対応できる
2.応用性があり、自分だけが使いやすいようにカスタムできる
3.ショックコードのおかげで、体温管理がしやすい
☆カスタム次第で容量は50L以上になる
☆容量不足を感じることはあるが、とくに問題なし
プレデター45とプレデター30のどちらを買うか迷いましたが、プレデター30を買ってよかったとおもっています。
結果論ですが冬キャンプの道具もパッキングでき、小柄な私が背負っても様になるサイズ感で、地面に雑に置くとすごく絵になる…大好きなバックパックです。
購入前からかなり気になってたバックパックではあるんですが、実際に使ってみてさらに好きになりました。
プレデター45とちがって容量はちいさいですが、だからこそ道具の選定やパッキング、カスタムを工夫する楽しみがあるとおもいます(プレデター45も工夫は必要だろうし、楽しいとおもう)。
手持ちの道具がプレデター30に入らなければ、新しいキャンプ道具を買うためのすばらしい言い訳ができますよ(笑)
コメント