キャプテンスタッグのEVAフォームマットは、これからソロキャンプをはじめようとしている方にはちょうどいいマットだとおもいます。
まずはお値段がお手頃。
これからキャンプを長く続けるかわからない方でも手を出しやすい価格です。
かといって安かろう悪かろうではなく、春夏秋の3シーズンであれば地面からの冷気にやられて底冷えすることなく、気持ちよく眠れます。
もちろん価格なりの欠点はあるんですが、「地面からの冷気を防いで気持ちよく眠る」というマットの役割は充分に果たしてくれます。
キャンプで寒くて眠れないって、ほんとう辛いんですよ。
二日酔いと似たような感覚になります。
「夏よりの春秋」なら銀マットでも充分なんですが、EVAフォームマットの場合は「冬よりの春秋」まで使えるんで、私がどっちか買うならEVAフォームマットを買いますね。
私と同じく暑さや虫が苦手な方は、一般的にキャンプシーズンである夏よりも、春秋冬キャンプに惹かれるんじゃないですかね。
初心者のはじめてのマットに向いてるとおもう
キャプテンスタッグのEVAフォームマットは、これからソロキャンプをはじめる初心者の方に向いているマットだとおもいます。
耐久性がやや不安ですが、トータルでみるとコスパはいいのかなあと。
とくに春夏秋のキャンプであれば、性能的には充分です。
「マットなんて必要なの?」
とおもわれるかもしれません、私もそうでした。
「ただでさえ初期投資がかかるのに、マットなんか買ってられるか!」
とおもってマットを用意せずに痛い目にあったのも私です。
キャンプ初心者の方は想像しにくいとおもうんですが、マットは屋外で寝るときにはものすごく大事なアイテム。
気温にもよりますが、基本的にはマットがないと寒くて寝れない、と考えていただいてOK。
それぐらい地面からの冷気がすごいんです、寒いったらありゃしない。
私はキャンプをはじめるときに、
「冷気がすごいったってたかがしれてるでしょ」
とおもってちゃんとしたマットを用意しなかったんです。
そしたら寒くて夜中や早朝に何度も目が冷めました。
マットを用意してなかったせいで、底冷えしまくり。
もちろん目覚めは最悪です、二日酔いしたときと似たような感覚。
目覚めが最悪すぎて、初ソロキャンプは楽しい思い出とは言い難いものになってしまいました。
EVAフォームマットはしっかりと地面からの冷気をシャットアウトしてくれるんで、春夏秋のキャンプであれば底冷えとは無縁。
外気温0℃でも使えたので、冬キャンプでも使えなくはないです。
絶対におすすめしないけど。
あたたかい時期のキャンプなら性能は充分ですし、価格的にも手を出しやすいので、キャンプ初心者の方には向いているのかなあとおもいます。
関連記事>>>ソロキャンプを始めるのに最低限必要な3つの道具【初心者向け】
欠点:へたるのが早い
EVAフォームマットの欠点はへたるのが早いこと。
この欠点さえなければ春夏秋シーズンの最高のマットだったとおもうんですが、だからこそこの価格なんだろうなあと納得がいきます。
まあ耐久性が低いといっても春夏秋の3シーズンのキャンプに使うだけなら、1〜2年ぐらいは使えるとおもいますけどね(月1〜2回キャンプにいったとしたら)。
EVAフォームマットの上位互換といってもいい(とおもう)マットに、サーマレスト社のマットがあります。
耐久性にかんして、サーマレストのマットのほうがたくさん使っているのに、EVAフォームマットのほうが早くへたりました。
サーマレストのマットは高級ですが、そのぶん性能もいいです。
耐久性も重視するのであれば、サーマレストのマットから選んだほうが後悔しないです。
サーマレストは高い…
ただサーマレストのマットは、その性能もさることながら価格も高い。
EVAフォームマットと似た形のZライトソルというモデル(レギュラーサイズ)は、EVAフォームマットの3倍以上の価格です。
さすがにパッと手を出せる代物ではない…
「今後キャンプを長く続けていくつもりだし、冬にもキャンプするかもしれないから、耐久性のあるマットがほしいなあ。でも高いマットを買うのはちょっと厳しい」
という方には、私が使っているサーマレスト社のリッジレストソーライトというモデルのSサイズがおすすめ。
基本的にサーマレストのマットは高いですが、Sサイズのモデルなら手が出る価格です。
リッジレストソーライトの詳細は「サーマレストのマット「リッジレストソーライト」の使用レビュー!キャプテンスタッグのマットと比較してみた」で書きました。
いっぽうで、
「キャンプを長く続けるかわからないし、冬キャンプに行くことも考えていない。でも安かろう悪かろうのマットは嫌だ」
って方には、EVAフォームマットは合ってるとおもいます。
とりあえず試すには手を出しやすい価格ですし、かといって性能が悪いわけじゃあない。
春夏秋のキャンプであれば底冷えすることもなく、ぐっすりと眠れます。
キャンプに飽きたら防災用品として役に立つ可能性はありますし、キャンプにハマったらサーマレストのマットを検討すればいいかと。
へたったら切り取って再利用
EVAフォームマットがへたり過ぎて使えなくなったら、へたってない部分を切り取って再利用しようとおもいます。
横向きで寝ることが多いからか骨盤あたりを中心にへたっていて、逆に頭や足元はへたりが少なくてまだまだ使えそうなんですよね。
へたってない部分は座布団とかまくらとかにしようかと。
家やデイキャンプでも使えそうだし。
あるいは骨盤あたりのへたったところに切り取ったマットを重ねれば、いくらか延命できそうだな。
おしりが痛くならない座布団になる
EVAフォームマットは座布団やまくら付きマットにしたりと、いくつか使いみちがあります。
こんなふうに折りたたむと、クッション性が高い座布団になります。
何時間も座りっぱなしで焚き火をしたこともありますが、おしりは痛くなりませんでした。
ただ折りたたまずに広げた状態のまま座ると圧力が分散されずマットが潰れ気味になるので、座布団として使うなら折りたたんだほうが快適。
銀マットやリッジレストソーライトなどのロール式と違い折りたたみ式なので、広げたり折りたたんだりするのは楽ちんです。
自転車やバイクキャンプツーリングの道中に疲れたら、EVAフォームマットをサッと敷いてコーヒー休憩なんかしやすいとおもいます。
自分の頭の高さに合わせたまくら付きマットにも
また折りたたみ式のおかげで、まくら付きマットとして使うことも可能。
自分の頭の高さに合わせて折りたためば、快適なまくらのできあがりです。
このまくらがねえ、かなーり気持ちいい。
折りたたむ回数によって高さを変えられるんで、仰向け派も横向き派も、自分好みの高さにできて快眠。
注意点はマットの端をまくらとして折りたたんだぶん、身長によっては足がマットからはみ出ること。
なのでマットからはみ出た部分に服やバックパックを敷いて、足りない長さをカバーします。
※この写真はサーマレストのリッジレストソーライト。足がはみ出るからバックパックを敷いてる
サーマレストのリッジレストソーライトなんかは足がはみ出る前提で設計されてるぐらいなので、ちょっと足がはみ出たぐらいなら問題ないです。
関連記事>>>サーマレストのマット「リッジレストソーライト」の使用レビュー!キャプテンスタッグのマットと比較してみた
収納サイズ/重さ
幅・・・56cm
高さ・・・14cm
奥行き・・・12.5cm
重さ・・・267g(付属のゴムバンド込だと277g)
寝転がってみた
マットの全長・・・181cm
※163cm、60kgの男性
頭を折り返してまくらにして寝転がるとこんな感じ。
寝心地はよし
フッカフカの高級マットレスじゃないと眠れない、という方にはおすすめしません。
いっぽうで、
フローリングの上でも寝れるぜ!
というワイルドな方なら寝心地は充分に満足できるかと。
EVAフォームマットで寝て、朝起きたら体がバキバキだったなんてことは1度もありません。
パッと見は平らな地面に見えてもいざ寝転んでみると、
・意外と凸凹してるなあ
・あれ?なんかちょっと坂になってる
・腰が曲がって海老反り状態
みたいなことがあるんですが、EVAフォームマットは地面の悪影響も和らげてくれます。
もちろん限度はありますよ。
が、ちゃんと目で見て地面が平らなところにテントを設営すれば、「地面が凸凹で眠れない」なんてことはないです。
冬でもなんとか使えたがおすすめはしない
冬に庭にテントを張ってEVAフォームマットで一晩寝てみたところ、外気温0℃までならなんとか使えそうでした。
ただおすすめはしません。
検証したのはEVAフォームマットがほぼ新品の状態だったので0℃でも眠れましたが、へたって断熱効果がうすれてきたら冬に使うのは厳しいとおもいます。
あくまで私の場合は「春夏秋の3シーズンに使えるマット」という認識です。
銀マットと比較してみた
おなじくキャプテンスタッグの銀マットとEVAフォームマットの使用感を比較してみました。
銀マット | EVAフォームマット | |
価格 | ◎ | ◯ |
寝心地 | △ | ◯ |
扱いやすさ | △ | ◎ |
耐久性 | △ | △ |
耐寒性 | △ | ◯ |
◎・・・超いい、◯・・・いい、△・・・微妙、×・・・ダメ
春夏秋3シーズンのキャンプで使うと仮定した場合の比較です。
やっぱりEVAフォームマットのほうが使い勝手はいいかなとおもいますね。
耐久性は互角でも時期的に長く使える
耐久性は五分五分でも、EVAフォームマットのほうが使える期間が長いです。
「夏よりの春秋」なら銀マットでも充分寝れるんですけど、EVAフォームマットは「冬よりの春秋」まで使えます。
日中はポカポカあたたかくても、夜は冷え込みます。
銀マットは外気温4℃でも底冷えしたので、「冬よりの春秋」に使うのはちょっと心配なんですよね。
その点EVAフォームマットは0℃まで耐えた実績があるので、想定以上に夜冷え込んだときでも安心かと(だからといって冬に使うのをおすすめしてるわけではない)。
つまり銀マットとEVAフォームマットの耐久性は互角でも、EVAフォームマットは「夏〜冬よりの春秋」まで使えるので、時期的には銀マットより長く使えます。
扱いやすさは地味〜に大事
あとは「扱いやすさ」はけっこう違います。
EVAフォームマットは折りたたみ式なので、展開/撤収が楽ちん。
いっぽうで銀マットはロール式なので、巻グセがつくんですよ。
この巻グセを広げるのがねえ、狭いテントでは地味にめんどう。
たとえるなら、サンダル(EVAフォームマット)とハイカットスニーカー(銀マット)ぐらいは違います。
毎回スニーカーの靴紐を結ぶのってめんどくさいじゃないですか?
我慢できるほどだけど、地味〜にめんどくさい。
でもサンダルだとスッと履いてパッと脱げる、これだけでずいぶんと快適になるものだとおもうんです。
「試しに夏に1回だけキャンプにいってみる」
ってだけなら銀マットでいいとおもうんですが、
「春夏秋のキャンプを何度かやってみたいなあ」
ということでしたら、EVAフォームマットのほうが向いてるとおもいます。
個人的には暑くて虫が多い夏キャンプより、過ごしやすくて虫が少ない春秋キャンプのほうが快適だと感じているので、夜が冷え込む春秋でも安心してEVAフォームマットのほうが魅力的。
キャプテンスタッグ「EVAフォームマット」使用レビューまとめ
☆EVAフォームマットの使用レビューまとめ
・はじめて買うマットに向いている
・欠点は耐久性
・へたっていないところを切り取って再利用できそう
・銀マットより時期的に長く使える
・冬にも使いたいならサーマレストのマットがいい
春夏秋のキャンプに使うなら、性能的には充分です。
耐久性は欠点ですが、そんなに頻繁にキャンプをしなければ2年ぐらいは使えるとおもいます。
寝心地や断熱効果、耐久性などの性能を考えるとサーマレストのほうがいいんですが、これからキャンプをはじめようとしているのにそんなにお金かけられないので、EVAフォームマットがちょうどいいです。
また夏だけお試しでキャンプをするんなら銀マットで間に合いますが、涼しく快適な春秋キャンプで気持ちよく眠りたいのならEVAフォームマットのほうが安心かと。
次の記事へ
>>>サーマレストのマット「リッジレストソーライト」の使用レビュー!キャプテンスタッグのマットと比較してみた
>>>イワタニのジュニアコンパクトバーナー使用レビューまとめ〜ソロキャンプで使う初めてのバーナーとして抜群に使いやすい〜
コメント