カスケードワイルドのウルトラライトフォールディングテーブルを半年ほど使い込みました。
バーナー類を積極的に使うのには向いてませんが、クッカーやマグカップを置くことをメインに使用するならおすすめのローテーブル。
耐熱検証をしたところ、ガスは使えますが、アルコールストーブや固形燃料では使いにくかったです(くわしくは後述)。
ただ61gという圧倒的な軽さのおかげで、熱に弱いという欠点があっても使えるテーブルになっています。
「テーブルは便利だから持っていきたいけど、意外と邪魔になるんだよなあ」
「手持ちのローテーブルがあるけど、少しちいさくて使いにくいんだよなあ」
って人にマッチするテーブルだとおもいます。
軽すぎるのでテーブルを持っていても体の負担になりません。
手持ちのテーブルと合わせて2台体制なんて芸当もできます。
迷ったら”とりあえず”持っていける、それがカスケードワイルドのウルトラライトフォールディングテーブル。
※マイナーチェンジで組み立てのスナップボタンの一部がマジックテープに変更されたみたいですが、記事の内容は参考にしていただけるかとおもいます
体の負担はそのままに快適性だけアップ
ウルトラライトフォールディングテーブルはとても軽いです。
どれだけ軽いかというと、「風でテーブルが飛ぶんじゃないか」と不安になるほど軽いです。
重さは実測で61g。
この軽さのおかげで、体への負担を増やすことなく、ソロキャンプの快適性だけを増やしてくれます。
車に比べて徒歩や自転車移動は人力移動のため、キャンプ道具の軽さ・コンパクトさが大事です。
そんななか少しでも荷物を軽量&コンパクトにするために、テーブルを諦めてる人もいるはず。
私自身、荷物を軽量&コンパクトにまとめたいときは椅子もテーブルも持たないことはよくあります。
しかしカスケードワイルドのウルトラライトフォールディングテーブルならば、軽量&コンパクト化のためにテーブルを諦めなくていいんです。
ウルトラライトフォールディングテーブルを買ってから、「テーブル持っていこっかなー、どうしようかなあ」と迷ったら、「とりあえずカスケードワイルド持っていくか!」という発想になることもしばしば。
実際のところテーブルがなくともソロキャンプはできますし、テーブル無しの雰囲気も好きなのですが、やっぱりテーブルがあったほうが快適なのは間違いないので。
「テーブルがあったらいいけど、地味にかさばるし荷物になるんだよなあ」ってときに活躍してくれるテーブルです。
テーブル2台体制も夢じゃない
何度も繰り返すように、ウルトラライトフォールディングテーブルは軽いです。
いまのご自身のソロキャンプ装備にそのまま追加することも可能。
テーブルなしの装備に追加するもよし、テーブル2台体制もよしです。
キャプテンスタッグのアルミロールテーブルやSOTOのフィールドホッパーなど、有名どころのソロキャンプ向けローテーブルは収納性がいいので、自転車やバイクなどたくさん荷物を運べないキャンパーにとってありがたい存在。
関連記事>>>SOTOのフィールドホッパーをレビュー!スピード組み立てが魅力のソロキャンプ向けのローテーブル
ただサイズが小さいため、テーブルとしての使用感がある程度犠牲になっています。
そこでウルトラライトフォールディングテーブルを追加してテーブル2台体制にすると、装備の重量などはほぼ変わらないまま快適性アップです。
持ち運びが苦にならないからこそできる芸当。
ちょっと不安なところ
↑軽すぎてテントの上にもふつうに置ける
持ち運びも軽くて負担にならず、テーブルとしてもふつうに使えるんですが、ちょっと不安なところがあります。
1.軽すぎて風で飛びそう
2.背の高いものは安定感が悪い
3.耐久性
4.熱に注意
順番にご説明します。
1.軽すぎて風で飛びそう
あまりに軽いので、風で飛びそうで不安です。
半年使ってきて風でひっくり返ったことはないんですが、それは私が風の弱い日を選んでソロキャンプをしているからかもしれません。
風が強い日に使うなら注意が必要だとおもいます。
風が強くてテーブルがひっくり返りそうなことがあれば、クッカーを重りにするなり、使わないという選択肢を取るかも。
風の強い日にも使い込んだら、レビューを追記したいとおもいます。
2.背の高いものは安定感が悪い
500mlのビール缶を置くと、倒れそうで不安になります(倒れたことはないけど心配になる)。
マグカップやクッカーなら安定感があるんですが、背が高くて細めのものを載せると不安ですね。
OD缶のバーナーと背の高いクッカーを使うとちょっと注意が必要かもしれません(使ったことないから実際のところはわからない)。
3.耐久性
耐荷重が4kgとはいえ、素材のチープ感のせいで耐久性が不安です。
半年ほどソロキャンプで雑に使い込んでも、まったく壊れる気配はないので、耐久性は充分にあるとおもいますけど。
4.熱に注意
素材がプラスチックなので、アルミ製などのテーブルとくらべると熱に弱いです(耐熱温度160℃)。
空焚きしてしまったクッカーを慌てて置いたら、天板がすこし溶けてしまいました。
アルコールストーブやエスビットの固形燃料は短時間であれば使えますが、長時間使用すると天板が歪みます(くわしくは後述)。
ダイソーのパック燃料を使ったら引火して穴が開きました(水で消火した)。
熱に弱いので、バーナーの種類や使用時間によっては、テーブルを使わずに地面で調理することも必要です。
また湯沸かし直後のマグカップは一呼吸ついてからテーブルに置くようにしています。
これで天板が溶けたり変形したことは1度もありません(空焚きしたクッカーは溶けた)。
後述するようにめちゃくちゃ熱に弱いわけではないんですが、多少気をつかうテーブルです。
耐熱性検証してみた
ってことでウルトラライトフォールディングテーブルの耐熱性検証をしたんですが、ガスストーブ、アルコールストーブ、エスビットの固形燃料で使えることは確認しました。
ただしアルストと固形燃料との使用は積極的におすすめはしません、条件次第では使えるって感じですが、使わないほうが安全。
ダイソーのパック燃料で引火したので。
※素材は耐久性プラスチック、耐熱温度は約160度
検証内容
検証内容はこちら
・ガスストーブ、アルコールストーブ、固形燃料が使えるか確認
・気温10℃
・実際の使用シーンを想定して湯沸かしをする
ガスストーブ
ガスストーブはイワタニのジュニアコンパクトバーナーを使用、定番ですね。
ガスストーブは検証前から何度も使っているので、今回はわざわざ試していません。
炊飯のために20分以上つけっぱなしにしてたこともありますが問題ありませんでした。
ジュニアコンパクトバーナーの形状でだいじょうぶだったので、おそらくOD缶用のバーナーでもだいじょうぶだとおもいます。
商品画像にOD缶のバーナー使ってますしね。
※脚が熱くなるようなバーナーの場合は慎重になったほうがいいかも。熱に弱いから過信せずに。
関連記事>>>イワタニのジュニアコンパクトバーナー使用レビューまとめ〜ソロキャンプで使う初めてのバーナーとして抜群に使いやすい〜
アルコールストーブ(トランギア)
アルコールストーブはトランギアのものを使用し、20分間メスティンでお湯を沸かし続けました。
五徳は2パターン。
・ヘキサゴンウッドストーブ
・十字五徳
結果的には、ヘキサゴンウッドストーブは20分間なら溶解も変形もなく、ふつうに使えました。
いっぽうで十字五徳の場合は、溶けこそしませんでしたが、少し変形しました。
少し変形しただけなのでテーブルとしては使えるんですが、何度も繰り返すと天板が波打って、テーブルとして使えなくなりそうです。
また10分だけアルコールストーブを使用したとき天板がすこし変形して、アルコールストーブごとクッカーがひっくり返りそうになりました(もともと熱で天板が歪んでいたことも影響したとおもう)。
直置きはやめといたほうが安全かとおもいます。
関連記事>>>「ヘキサゴンウッドストーブ×アルコールバーナー」5つのメリット・デメリット!燃費は最悪だがサブとしてなら使いやすい
エスビット ポケットストーブ(固形燃料)
定番のエスビットのポケットストーブに、エスビット純正の固形燃料で検証しました。
結果は、
・10分間は溶解、変形なし
・20分間は溶解なし、すこし変形あり
となりました。
短時間なら使用できそうですが、テーブルの上で使わないほうが無難です。
ダイソーのパック燃料では引火したので、炎が剥き出しの固形燃料は使わないほうが安全。
関連記事>>>エスビット「ポケットストーブ ミリタリー」の使用レビューまとめ!ついソロキャンプで使いたくなる無骨なストーブ
検証の感想
正直、ウルトラライトフォールディングテーブルは意外と熱に強いんだなあとおもいました。
検証前はもっと熱に弱いもんだとおもってました。
アルストと使ったら熱でグニャグニャになるんじゃないかって。
だからといってアルコールストーブも固形燃料もウルトラライトフォールディングテーブルで使う気にはならなかったんですが、熱々のマグカップやクッカーを置くときの安心感は増しましたね。
ヘキサゴンウッドストーブならアルストも積極的に使えそうですけど、ヘキサゴンウッドストーブは地面に置いても安定するんで、わざわざリスクを犯してまでテーブルの上で使わないかなあ。
あくまでマグカップやクッカー、スマホ置きとしての使用がメインになるかと。
あとはちょっと野菜切ったりとか。
100均で売ってるようなステンレスのパッドなどを置けば熱対策はできるかもしれませんが、それなら最初から熱に強いテーブル買ったほうがいいような気もします。
関連記事>>>SOTOのフィールドホッパーをレビュー!スピード組み立てが魅力のソロキャンプ向けのローテーブル
使い勝手は悪くない
購入前は「軽量に特化したテーブルは使い勝手悪いかもなあ」なんておもってたんですが、意外とテーブルとしてふつうに使えるんですよ。
たしかに天板は折り目のせいで真っ平ではないし、重いものを載せると少し沈みます。
熱に強いわけではないので、バーナーの使用には制限があります。
ですが実際に使用していて「不便だなあ」と嫌になったことはないです。
マグカップやクッカーはもちろん、ふつうにテーブルとして使えています。
それに見かけによらず頑丈。
SOTOのフィールドホッパーの耐荷重は3kgですが、ウルトラライトフォールディングテーブルは4kgですからね。
天板の表面はツルツルとした素材なので、汚れも拭き取りやすいです。
熱対策
熱対策は単純で、バーナーを地面で使えばいいだけ。
ドロドロの地面の上やバーナーを置けないほどの急斜面で休憩したりテント張ったりしないので、バーナーは地面に置けばいいとおもいます。
地面がちょっと斜めなら、靴で土をならして整地すればいい。
サイズ的にもバーナーは地面で、その他のクッカーやスプーンをテーブルに置いたほうが使いやすいです。
テーブルなしのスタイルだとスプーンとかの置き場所に困ることもあるけど、カスケードワイルドのテーブルがあれば食器を清潔に保てます。
気を使うところはあるけど、意外とテーブルになってて、けっこうお気に入り。
カスケードワイルドのウルトラライトフォールディングテーブルまとめ
☆軽さが最大のメリット
・テーブル2台体制もあり
☆不安なところ
1.軽すぎて風で飛びそう
2.背の高いものは安定感が悪い
3.耐久性
4.熱に注意
☆耐熱性検証
・基本的にバーナー類は地面で使うほうがいい
バーナー類をテーブルの上で使いたい人には向かないとおもいますが、食器類やスマホなどの小物を置くのに使いたいってことであればかなりおすすめできます。
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