サーマレストのリッジレストソーライト(Sサイズ)の購入理由の紹介と、実際に使ってみたレビューをします。
「とにかく寒い思いをしたくない」
という理由でリッジレストソーライトを購入しましたが、キャプテンスタッグの安いマットや、サーマレストのその他のマットでけっこう悩みました。
が、結果的にはリッジレストソーライトを選んで正解だったとおもいます。
キャプテンスタッグの安いマットも使ってみましたが、やはり質が違う。
キャプテンスタッグのマットもいい道具ではあるので、初心者が買うならおすすめできます。
ただ耐久性や寝心地も重視しつつ、それなりの価格のマットを選ぶときには、リッジレストソーライト(Sサイズ)はかなりいいのではないかと。
まだ本格的に冬キャンプに導入したことがないのですが、外気温0℃なら底冷えの気配すらなかったです(自宅の庭で試した)。
購入理由は「寒い思いをしたくなかったから」
キャプテンスタッグなどの安いマットがあるなかで、ちょっと高めのリッジレストソーライトを選んだ理由は、
「寒い思いをしたくなかったから」
もうこれだけ。
リッジレストソーライトを買うまでは、キャンプ用のマットというものを持っていませんでした。
100均で買ったペラペラの銀シートを1枚敷いて、キャンプの夜を過ごしていました。
これがもう寒いのなんの。
はじめてのソロキャンプをした夜の気温は10℃、4月ぐらいだったかな。
使用した寝袋は安物ですが、数値上は0℃でも快適に過ごせるという代物でした。
にも関わらず、夜は寒くて目が冷めて、朝までなんとか眠るも頭が痛くてつらかったです。
ダウンベストとか、持ってる服を全部着込んでました。
気持ちよく眠れるとキャンプが楽しい思い出になる
とはいえそんなペラペラの銀シートでも、あたたかい時期にはそれなりに眠れました。
そしてなんとかかんとかキャンプを経験するうちに、キャンプの満足度を上げる要素がわかってきました。
私のなかでは睡眠がとても大事。
たとえば飲み会でお酒を飲みすぎて二日酔いになると、「飲み会楽しかったなあ」とは思えません。
それと同じで、キャンプで気持ちがいい睡眠を取れないと、「キャンプ楽しかったなあ」とは思えなかったんですよね。
なので、キャンプを楽しい思い出にするためにも、多少は値が張ってもいいマットを買おうと決意しました。
そこで登山のような過酷な状況でも使用されてるサーマレストのマットに目をつけたというわけです。
購入するときに迷った3つのポイント
ペラペラの銀シートで寒い思いをして「いいマットを買おう」と決意するわけですが、サーマレストのリッジレストソーライトに決定するにはちょっと迷いました。
1.キャプテンスタッグの安いマットの存在
2.レギュラーかスモールか…サイズ問題
3.収納がかんたんそうなZライトソルの魅力
順番に説明しますね。
※エアマットは空気が対流して逆に冷えると聞いたので、「寒い思いをしたくない」私にとって最初から選択肢から外れています。
それに空気入れたりめんどくさいので、買っても使わなくなる未来が見えました。
サーマレストのマットのかんたんな比較
収納 | サイズ展開 | R値 | |
Zライトソル | 折りたたみ | S・R | 2.6 |
Zライト | 折りたたみ | R | 2.2. |
Zシールド | 折りたたみ | L | 1.5 |
リッジレストソーライト | ロール | S・R | 2.8 |
リッジレストソーラー | ロール | R・L | 3.5 |
リッジレストクラシック | ロール | R・L | 2.6 |
※S・・・スモール、R・・・レギュラー、L・・・ラージ
※R値とは・・・R値が高いほどあたたかいってこと
リッジレストソーライトを購入するときに迷った点をお話する前に、サーマレストのマットにはいくつかの種類を表にまとめました。
迷った点をお話しているときに、リッジレストソーライト以外のマットの名前も出てくるので、こんがらがらないように。
キャプテンスタッグの安いマットの存在
まず迷ったのが、キャプテンスタッグの銀マットやEVAフォームマットです。
サーマレストのマットより性能は下ですが、価格もやさしい設定。
「いいマットを買おう」と決意したはいいものの、やはり安いマットには惹かれます。
キャプテンスタッグのマットのレビューを見る感じ、春夏秋の3シーズンならふつうに使えそうだったので、なおさら迷いました。
しかし私は春夏秋だけでなく、冬もオールシーズンキャンプを楽しみたいなあと考えていました。
それも「ちょっと冬キャンプしてみたいなあ」ではなく、冬キャンプをメインシーズンにしたいぐらいの気持ちの強さ。
となるとキャプテンスタッグのマットでは性能不足の可能性があり、安物に手を出したい気持ちをグッとこらえて、サーマレストのマットに絞って探すことに。
キャプテンスタッグのマットを買って冬キャンプに使えなかったら、安物買いの銭失いですからね。
リッジレストソーライトは0℃でも底冷えすることなく、気持ちよく眠ることができたので、寒さ問題はクリア。
ちなみにリッジレストソーライトを買った後に、興味本位でEVAフォームマットも買ってみるのですが、やはり冬キャンプではちょっと厳しいかなあという印象です。
キャプテンスタッグのEVAフォームマットもいいマットだとおもいましたが、サーマレストのマットとは価格以上の差を感じました。
関連記事>>>キャプテンスタッグ「EVAフォームマット」使用レビューまとめ!ソロキャンプをはじめるならこのマットで決まり
スモールかレギュラーか…サイズ問題
収納 | サイズ展開 | R値 | |
Zライトソル | 折りたたみ | S・R | 2.6 |
Zライト | 折りたたみ | R | 2.2. |
Zシールド | 折りたたみ | L | 1.5 |
リッジレストソーライト | ロール | S・R | 2.8 |
リッジレストソーラー | ロール | R・L | 3.5 |
リッジレストクラシック | ロール | R・L | 2.6 |
サーマレストのマットにはいくつかサイズ展開があります。
私は最初から「Sサイズでいいかなあ」とおもってました。
※Sサイズ展開があるZライトソルで130cm、リッジレストソーライトで122cm。寝転がると足がはみ出るサイズなので、バックパックなどを足元に敷いて使います(上画像参照)
サーマレストのマットは、厚みがあるぶんあたたかいです。
しかしその厚みのぶんかさばります。
春夏秋のあたたかい時期のキャンプに、180cmの高スペックのマットは必要ないっちゃ必要ないので、少しでも収納サイズが小さいマットのほうがいいかなあと。
Sサイズのマットを冬キャンプで使ってみて足元が寒ければ、サーマレストの座布団を追加で敷けばいいかとおもい、Sサイズのサーマレストに絞ることに。
実際に使ってみると、0℃までは座布団じゃなくて、バックパックや服を敷いて対応できました。
氷点下になるとどうなるかわからないので、冬キャンプの時期が来たらまた試したいとおもいます。
以下のように使い分けするのもアリかなあ。
・春秋・・・マットSサイズ
・夏・・・座布団だけ
・冬・・・マットSサイズ+座布団
とまあサーマレストでSサイズのマットに絞ることにしました。
となると、必然的にZライトソルかリッジレストソーライトに限定されます。
収納がかんたんそうなZライトソルの魅力
収納 | サイズ展開 | R値 | |
Zライトソル | 折りたたみ | S・R | 2.6 |
Zライト | 折りたたみ | R | 2.2. |
Zシールド | 折りたたみ | L | 1.5 |
リッジレストソーライト | ロール | S・R | 2.8 |
リッジレストソーラー | ロール | R・L | 3.5 |
リッジレストクラシック | ロール | R・L | 2.6 |
サーマレストのSサイズのマットに絞って探すと、
・Zライトソル・・・折りたたみ式
・リッジレストソーライト・・・ロール式
の2種類の収納方法のマットがありました。
めんどくさがり屋を強く自覚している私にとって、折りたたみ式は魅力的でした。
サッと出してパッと使いたいので。
いっぽうでロール式はその名の通りくるくると巻いて収納するので、巻グセがつきます。
巻きぐせがつくと、一気に取り扱いがめんどうになるだろうなあとの不安が。
ただ価格的には、ロール式のリッジレストソーライトに惹かれています。
そして結果的に選んだのは、リッジレストソーライト。
取り扱いやすさが懸念点でしたが、購入するのはSサイズ。
小さいサイズなら、折りたたみ式ほどとはいかなくても、比較的取り扱いやすいんじゃないかと考えました。
その予測は当たりで、実際にリッジレストソーライトを使ってみると、取り扱いにくさを感じたことがありません。
同じく折りたたみ式のキャプテンスタッグのEVAフォームマットと取り扱いやすさを比較しても、けっして見劣りしないですね。
くわしくは後述。
この記事を書きながら気づいたんですが、Zライトソルよりリッジレストソーライトのほうがあたたかいんですね。
Zライトソル・・・R値2.6
リッジレストソーライト・・・R値2.8
なんか得した気分だわ。
0℃でも底冷えしなかった
自宅の庭にテントを張って底冷えしないか検証したところ、0℃までは底冷えすることなく快適に眠れました。
銀マットは4℃でも底冷えして眠れなかったので、さすがサーマレスト。
☆検証環境
・場所・・・自宅の庭
・テント・・・ツーリングドームST(グランドシートなし)
・服装・・・ヒートテック上下+靴下
※氷点下は未検証
サイズ/重さ
サイズ・・・51×122×1.5cm(A4用紙9枚ぶんぐらい)
163cm、60kgの男が寝転がるとこんな感じ。
肩幅ちょうどです。
重さ・・・260g(実測280g)
キャプテンスタッグのEVAフォームマットと使用感の比較
リッジレストソーライトとEVAフォームマットの使用感を比較してみた感想をお話します。
リッジレストソーライトのほうが優れていると感じた点は以下の3つ。
・しっかりとしていて長く使えそう
・冬キャンプでも使える
・地面の凸凹を感じず快適な寝心地
EVAフォームマットのほうが優れていると感じた点は1つ。
・展開/撤収のはやさ
順番に説明しますね。
関連記事>>>キャプテンスタッグ「EVAフォームマット」使用レビューまとめ!ソロキャンプをはじめるならこのマットで決まり
しっかりとしていて長く使えそう
リッジレストソーライトのほうが長くたくさん使っているにもかかわらず、EVAフォームマットのほうがへたってるんですね。
というか、リッジレストソーライトはへたっていないような気がします(2019年の6月現在、約10ヶ月使用中)。
キャプテンスタッグのEVAフォームマットは、指でグッと押すと凸部分が完全にへこみます(寝転がるときは圧力が分散されて、そこまで沈み込みません)。
いっぽうでサーマレストのリッジレストソーライトの場合は、指でグッと押してちょっとへこむぐらい。
固いわけじゃないんですが、反発があるような感じです。
この感じをほかのものに例えると、
・EVAフォームマット・・・いろはすのペットボトル
・リッジレストソーライト・・・中身が入ったウィルキンソンのペットボトル(炭酸水)
ってイメージ。
EVAフォームマットはフニャってしてますが、リッジレストソーライトはしっかりとしてます。
冬キャンプでも使える
EVAフォームマットも0℃まで底冷えしなかったんですが、それはあくまで新品に近い状態でのこと。
リッジレストソーライトよりEVAフォームマットはへたるのが早いです。
仮にEVAフォームマットを春に買って、その年の冬キャンプに行く頃には、マットがへたってしまって0℃でも底冷えするようになりそう。
EVAフォームマットもいいマットではあるんですが、冬キャンプをしたり長く使うことを考えるとサーマレストのマットのほうがコスパはいいと思います。
地面の凸凹を感じず寝心地がいい
リッジレストソーライトはしっかりとしているだけあって、地面の凸凹を感じません。
個人的にはEVAフォームマットも寝心地は充分なんですが、より寝心地を追求した場合はサーマレストのほうがいいかも。
寝心地を重視しない場合は、EVAフォームマットでも充分です。
展開/撤収のしやすさは負ける
EVAフォームマット>リッジレストソーライト(S)>銀マット(180cm)
展開/撤収の楽ちんさ、手軽さに順位をつけるとこんな感じ。
やはり折りたたみ式のEVAフォームマットに軍配が上がります。
いっぽうロール式の銀マットは取り扱いがめんどくさい。
狭いテント内で180cmの銀マットを広げるのは手間です。
使えることは使えますが、めんどくさがり屋の私にとって銀マットの巻グセは「イーッ」ってなります。
リッジレストソーライトはロール式にもかかわらず、取り扱いはけっこうお手軽な感じ。
EVAフォームマットほどお手軽ではないですが、けっして引けをとりませんね。
そして銀マットよりは断然扱いやすいです。
Sサイズとちいさいぶんだけ、取り回しが楽。
巻きグセがついてもサッとなおせますし、そもそもひどい巻グセはついたことないです。
大型犬の散歩と小型犬の散歩ぐらいの違いはありあそう(中型犬しか飼ったことないけど)。
サーマレストのリッジレストソーライトの使用レビューまとめ
【サーマレストのリッジレストソーライト使用レビュー】
☆購入理由・・・寒い思いをしたくないから、キャンプを楽しむために睡眠は大事
☆購入するときに迷った3つのポイント
1.キャプテンスタッグの安いマット
2.サイズ
3.Zライトソル
☆キャプテンスタッグのEVAフォームマットとの比較
1.しっかりとしていて長く使えそう
2.冬キャンプでも使える
3.地面の凸凹を感じず快適な寝心地
4.展開/撤収はEVAフォームマットに軍配
春夏秋キャンプを想定して、はじめてのマットを買うならキャプテンスタッグのEVAフォームマットでも充分。
ただ外気温が0度に迫るような冬キャンプでも使うことを想定するなら、サーマレストのリッジレストのほうが向いています。
私がどちらか買うなら、100%の確率でリッジレストソーライトを選びますね。
機能もそうですが、かっこいいんで!
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