ネイチャーハイクのダウン寝袋CW280は、春夏秋の3シーズン使えるいい寝袋でした。
冬場は寒くて使えないですが、気温が10℃以上ある春夏秋キャンプには使いやすいです。
またトイレットペーパーよりひと回り大きいぐらいのサイズなので、バイクや自転車のような、積載量が限られたキャンプにも持っていけます。
3シーズン使える寝袋を探しているならけっこういい選択肢ですが、それなら「LW180」のほうがお買い得感はありますね。
同じように10℃程度まで使えるので。
関連記事>>>ネイチャーハイクの化繊寝袋「LW180」の使用レビューまとめ!最低気温10℃まで使える
最低使用温度は7℃前後が目安
CW280だけで服を着込まないで、最低何℃まで耐えられるのかを検証したところ、最低7℃前後がいいところですね。
※後述するように、カイロを使えば5℃ぐらいまでは使えそう
☆検証内容
・外気温(0時)・・・7℃
・テント内気温(6時)・・・8℃
・使用テント・・・ツーリングドームST
・マット・・・リッジレストソーライト
・服装・・・ヒートテック上下(長袖/タイツ)、スウェットシャツ(寒くて途中追加)
以上の環境だと、いちおう朝まで眠れましたが、眠りはかなり浅かったですね。
凍えるほど寒いというわけではないんですが、「なんとなくヒンヤリとしてるなー」って感じでした。
あと寝袋にフードがないので、耳がちょっと冷たかったです。
とくに肩周りが冷える(封筒型の宿命?)
とくに肩周りが冷えがつらかったですね。
考えられる原因は2つ。
1.寝袋と体の密着度の低さ
2.首元からの冷気の侵入
マミー型の寝袋とちがって、封筒型は広いです。
そのぶん寝袋と体の密着度が低くなって寒さを感じます。
いっぽうで首元からの冷気はとくに感じませんでしたが、もしかしたら気づかないうちに首元から冷気が侵入していて、そのせいもあって肩周りが寒かった可能性がありますね。
外気温が氷点下近いときに使ったときは、首元からの冷気はすごく感じたので。
とはいえ肩周りの冷えは、寝袋のスペックが問題というより、封筒型の宿命だと思います。
封筒型の寝袋を2枚重ねで寝ても、マフラーを巻いて寝ても、同じように肩周りが冷えましたし。
肩周りの冷えの対策はカイロ
カイロを軍手で包んで、肩周りにポイッと置いといたら、肩周りの冷えは感じなくなりました。
☆検証時の環境
・外気温(0時)・・・6℃
・テント内気温(6時)・・・8℃
・使用テント・・・ツーリングドームST
・マット・・・リッジレストソーライト
・服装・・・ヒートテック上下(長袖/タイツ)、カイロ2個
10℃前後にCW280を使うのであれば、カイロを5〜6個ぐらい持っていくと、薄着でポカポカと眠れると思います。
服を着込んでカイロを使えば、5℃ぐらいでも使えそうです。
もちろん個人差はあるので過信は禁物。
※低温やけどに注意
重さ(実測値)
・本体と収納袋を合わせた重さ・・・575g。
・収納袋の重さ・・・27g。
・寝袋本体の重さ・・・548g。
アマゾンの商品説明には「約570g」と書かれていたので、だいたい合ってますね。
水を満タンにした、いろはすのペットボトルとほぼ同じ重量です。
サイズ(実測値)
・180cm×60cm(広げたとき)
・30cm×12cm(コンプレッションなし収納)
・15cm×12cm(限界までコンプレッション収納)
まず広げたときのサイズですが、アマゾンの商品説明には、「190cm×72cm」と書かれていました。
私が測った数値と、かなり差があります。
190cmの長さが必要な場合は、Lサイズの購入を検討したほうがよろしいかと。
また収納袋にいれたときのサイズですが、アマゾンの商品説明には、「26cm×12cm」と書かれていました。
実測値は、圧縮しないで「30cm×12cm」、限界まで圧縮して「15cm×12cm」だったので、おおむね商品説明通りのサイズかと。
収納袋への詰め方や、どれだけ圧縮するかでサイズは変わりますからね。
サイズ感の参考になるように、身近にあるものと並べて写真を撮ってみました。
スノーピークの定番クッカーのトレック900です。
感想:春夏秋3シーズンのソロキャンプならいい寝袋
春夏秋の3シーズン限定なら、CW280はいい寝袋かと思います。
コンパクトな寝袋なので、バイクや自転車キャンプのように積載量が限られている場合に向いてますね。
気温10℃前後だとカイロが必要になりますが、ぐっすりと眠れます。
春秋キャンプの夜は冷えるので、どっちみちカイロがあるとうれしい。
細かい温度調節が苦手
ファスナーは1つしかついていないので、寝袋からつま先だけ出して寝る、ということができません。
微妙な温度調節がしにくいのが欠点ですね。
ただ写真をご覧いただくとわかるとおり、CW280はブランケットのように広げることができます。
暑いときはブランケットとして使えば、ある程度の温度調節は可能。
ファスナーは使いやすい
ファスナーは寝袋の内側にもついてるので、寒いときは寝袋から手を出さずに、ファスナーの開閉が可能。
内側のファスナーが寝てるときに体と触れて気にならないかなあ、と思ったのですが、使っていて気になったことはありませんよ。
またマジックテープのおかげで、寝ている間にファスナーが下がりません。
朝起きたらファスナーが下がっていて寒かった、なんて心配もないです。
首元から冷気が入りにくい
首元はギュッと絞れるようになっているので、ある程度は冷気の侵入を防いでくれます。
ただ外気温が氷点下近いと、首元からの冷気がかなり気になるので、冬場はCW280は使えません。
紐を絞りすぎると首が締まるので、どうしても冷気は入ってしまいます。
それにフードがないので、顔周りも冷えます。
まあCW280の商品説明には、最低使用温度が2℃とあるので、冬場に使えなくてあたりまえですが。
外気温が6℃、テント内が8℃なら首元の冷気は感じませんでしたから、春夏秋ならふつうに使えるかと。
あと細かいことですが、首元のゴム紐を絞るとかなり長いので、ちょっと邪魔。
肌触りがなめらかで気持ちいい
CW280を手にとって最初に感じたことは、肌触りがかなりいいこと。
ガサガサした素材ではなく、シルクのようななめらかさがあります。
表現として正しいかはわかりませんが、ヌルっとした手触りです。
手触りが気持ちよくて、ずっと撫でていたくなる感じ。
ちなみに匂いも問題ありません。
CW280を使っていて匂いが気になったことは1度もないので、気持ちよく眠れると思います。
注意点
ソロキャンプで使うときは、真ん中の持ち運び用の収納袋を使います。
家で保管するときは、右のメッシュの袋を使います。
・限界まで圧縮するとダウンが傷むからおすすめしない
・使わないときは付属のメッシュの袋に入れて保管。できれば吊るしたほうがいい
参考:CW280の商品説明
私は何度も限界まで圧縮してますし、保管はポイッと床においていますが、いまのところ問題はないですね。
※追記:圧縮して持ち運び用の収納袋に入れっぱなしにしていたら、明らかにふわふわ感が失われました。
それと同時に保温性も下がっているような気がします。圧縮はほどほどに、保管時はメッシュの袋に入れましょう。
ネイチャーハイク ダウン寝袋「CW280」の使用レビューまとめ
CW280単体で冬に使うのは厳しいですが、ほかの寝袋と2枚重ねにするなどすれば、氷点下近い冬でも使えました。
春夏秋のキャンプなら使いやすい寝袋ですが、10℃以上の環境であれば価格的にLW180のほうがおすすめかなあ。
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