キャリーザサンは軽量&コンパクトなので、荷物や重量を圧迫せずに“とりあえず”持っていけるランタンです。
ソーラー充電はメリットでもデメリットでもあります。
燃料費が永遠に0円というメリットとは裏腹に、夜に充電が切れたらそのキャンプ中はもう使えないというデメリットがあるんです。
ただそのデメリットはヘッドライトと組み合わせて使うことで補えます。
キャリーザサンはソロキャンプならメインランタンとしても使えますが、充電切れのリスクを考えると、ヘッドライトと組み合わせてサブランタンとして使ってあげたほうが本領発揮できるランタンです。
水に沈めても壊れない防水性も魅力。
荷物を少なくしたい、手持ちのランタンじゃ明るさが物足りないという人に向いているランタンだとおもいます。
最大のメリットは荷物にならないこと
キャリーザサンは軽くてコンパクトサイズのため、持ち運びが苦になりません。
・荷物は減らしたいけど、キャンプ中の快適さのためにランタンはほしい
・手持ちのランタンじゃ光量不足だから、装備に軽量ランタンを追加したい
ってときにキャリーザサンが役に立ちます。
収納時の厚さが1.2cmなので、バックパックの隙間に差し込むことも可能。
私の場合は、バックパックのなかに入れるよりも、カラビナを使って外付けしてることのほうが多いです。
関連記事>>>カリマーSFプレデター30の使用レビューまとめ〜日帰りから冬キャンプまで対応できるオールラウンドなバックパック〜
ソーラー充電なので、外付けしてるほうが都合がいいんですよね。
キャンプ場までの移動中も充電できますし、雨に強いので外付けしてても問題なし。
秋に自転車のキャリアに5時間ぐらいぶら下げて走ってたら、かなり充電されてました。
軽量&コンパクトで持ち運びしやすいキャリーザサンですが、ランタンとしても使いやすいのでご心配なく。
最大のデメリットはバッテリーが切れたらお手上げになること
ランタンとしての使用感も申し分なく、軽量&持ち運びしやすいキャリーザサンですが、もちろんデメリットがあります。
それはキャンプ中の夜に充電が切れたらお手上げだということ。
キャリーザサンはソーラー充電のみで、USBや乾電池に対応していません。
キャリーザサンを充電できるのは太陽光のみです。
つまりキャンプの夜に充電が切れたら、翌朝まで充電することができないということ。
もうね、ほんとにどうすることもできない。
事前にしっかりと充電していたら一晩は持つんですが、充電し忘れると厳しいものがあります(明るさの設定次第ではかなり長時間持つ)。
とくに冬キャンプと相性は最悪。
問い合わせたところ、気温が5℃以下だと発電・蓄電能力が落ちるそう。
つまり冬キャンプでは充電が切れやすくなります。
冬にバッテリーが切れやすくなるのはUSBでも乾電池でも同じなんですが、キャリーザサンの場合はソーラー充電のみ。
乾電池が切れたら新しい電池と入れ替えればいいところを、キャリーザサンの場合はどうにもできません。
事前に充電さえしておけば暖かい季節で一晩持ちますが、冬キャンプでは充電切れになるリスクが高まります。
明るさを落とせばバッテリー持ちはよくなりますが、どちらにせよバッテリー切れが不安です。
ヘッドライトと組み合わせるとい
充電が切れたらお手上げなキャリーザサンですが、それはあくまでメインランタンとして使った場合の話。
サブランタンとして使えば、充電が切れても致命傷にはなりません。
おすすめはヘッドライトと組み合わせること。
万が一キャリーザサンの充電が切れても、ヘッドライトで最低限の明かりを確保できます。
それにヘッドライトであれば軽量&コンパクトなので、持ち運びしやすいのもいいところ。
私の場合、キャリーザサンの明るさを「弱〜中」に設定して周囲を薄暗く照らして、料理など明るさがほしいときはヘッドライトを使うようにしています。
キャリーザサンは常夜灯のように使うイメージですね。
もちろん充電残量と夜の長さと相談しつつ、キャリーザサンを「強」にして明るく照らすこともありますよ。
ヘッドライトはUSB充電と乾電池を使い分けできる、ペツルのアクティックコアを使用しています。
暖かい季節はUSBメイン、充電が切れやすい寒い季節は乾電池メインで使用することを想定して購入しました。
USB充電はコストが安いですし、乾電池は新品に変えればすぐに満充電になるので便利です。
まあ暖房があるなら冬でもバッテリーは持つでしょうけど、私のようにタープ泊や暖房なしテント泊をするならキャリーザサンはサブ使いのほうが安心ってことです。
乾電池式のコンパクトなランタンなら、スノーピークのたねほおずきがおすすめ。
キャリーザサンとちがって電池が切れても予備電池と交換すればあっという間にフル充電です。
関連記事>>>手のひらサイズのちっちゃなランタン「スノーピークのたねほおずき」をレビュー!
充電をするタイミング
ヘッドライトを使えばいいとはいえ、やはり夜が来る前に満充電にしておくに越したことはありません。
そこで私がいつどんなタイミングで充電しているのかを箇条書きするので参考にどうぞ。
・家で洗濯物のついでに
・キャンプ場までの移動中
・キャンプ場に到着してから夜が来るまで
・キャンプで朝起きてから撤収するまで
まあ庭やベランダにぽいっと置いとけば充電できます。
使い方
収納状態から展開する方法は、上下に引っ張るだけ。
キャリーザサンの上下に取っ手がついているので、それを引っ張ってください。
収納するときは手を合わせるようにたたむだけ。
点灯方法はボタンを押すたびに、
残量チェック→弱→中→強→点滅→消灯
この順番で点灯します。
このボタンは膨らんでいるんで、ボタンが見えないような暗いところでも触ればボタンの位置がわかるようになっています。
残量チェックはボタンの横に付いているランプで確認。
4つのランプのうち何個のランプが点灯しているかで残量をチェックします。
充電方法
充電方法は日光があたるところに置くだけです、とくに操作はいりません。
日光が当たると自動で充電が始まります。
充電されていると、先ほどの4つのランプが残量に合わせて点滅するのでわかりやすいです。
ただし窓ガラス越しに日光に当てるのはおすすめしません。
窓ガラス越しだとめっちゃ充電遅いんですよ。
直射日光がベスト。
読書ができるほどの明るさ
テントにキャリーザサンをぶら下げてみたところ、不自由なく読書ができるほどの明るさでした。
※ライトのカラーはウォームライト(ほかにクールブライトがある)
コールマンの1〜2人用テントツーリングドームST天井に、別売りのカラビナでキャリーザサンをぶら下げて、「弱/中/強」ごとに明るさをチェックしました。
↑弱(10ルーメン/72時間)
↑中(20ルーメン/42時間)
↑強(100ルーメン/10時間)
※画質の問題でノートに書いた文字は読みにくいですが、読書には充分な明るさです(強の場合)
テントの外で使うと光量不足を感じなくはないんですが、キャリーザサン1つだけでもソロキャンプできる光量だとおもいます。
繰り返しになりますが、ヘッドライトと合わせて使うのもおすすめです。
サイズ・重さ
・収納サイズ 210×110×12mm
・展開サイズ 110
・重さ:86g
前モデルのソーラーパフとの違い
キャリーザサンはソーラーパフというランタンの後継機です。
キャリーザサンがソーラーパフから進化した点をかんたんにまとめると、
・明るくなって電池持ちがよくなった
・充電残量の目安がわかるため、充電切れの心配が少なくなった
といったところですかね。
キャリーザサンの公式サイトから問い合わせてソーラーパフとの違いを教えていただき、両者のスペックを公式サイトの内容と合わせて表にしました(とても丁寧に対応していただきました)。
違いがある項目は太字にしてあります。
※ソーラーパフ=SP、キャリーザサン=CTS
SP | CTS | |
価格(税抜き) | 3600円 | 3800円 |
サイズ | 収納時210×110×12mm
使用時110 |
収納時210×110×12mm
使用時110 |
重量 | 75g | 86g |
充電時間 | 8時間 | 7〜9時間 |
明るさと点灯時間 | 弱:60ルーメン12時間
強:90ルーメン6時間 |
弱:約10ルーメン72時間
中:約20ルーメン42時間 強:約100ルーメン10時間 |
防水性(IP規格とは) | IP67 | IP67 |
充電残量表示 | なし | あり |
※ミディアムサイズの比較
キャリーザサンはソーラーパフと比べて価格が200円、重量が11g増えましたが、それに比例して性能もアップしていますね。
参考>>>キャリー・ザ・サン公式サイト
参考>>>ソーラーパフ公式サイト
ミディアムとスモールの違い
公式サイトと株式会社モチヅキさんのサイトを参考にミディアムとスモールの違いを表にまとめました。
ミディアム | スモール | |
価格(税抜き) | 3800円 | 2600円 |
サイズ | 収納時210×110×12mm
使用時110 |
収納時170×88×12mm
使用時88×88×88mm |
重量 | 86g | 57g |
充電時間 | 7〜9時間 | 5〜7時間 |
明るさと点灯時間 | 弱:約10ルーメン72時間
中:約20ルーメン42時間 強:約100ルーメン10時間 |
弱:約15ルーメン15時間
強:約30ルーメン10時間 |
防水性(IP規格とは) | IP67 | IP67 |
充電残量表示 | あり | なし |
スモールには充電残量表示がないので注意。
3つのいいところ
キャリーザサンは軽量&コンパクトなので、持ち運びしやすいというのが最大のメリットだとおもってますが、ほかにもいいところがあります。
1.防水だから雨キャンプでも使いやすい
2.永遠にランニングコストが0(燃料費がかからない)
3.LEDランタンなのに雰囲気がいい
順番にご説明します。
1.防水だから雨キャンプでも使いやすい
キャリーザサンは防水仕様なので、雨でもへっちゃらです。
いったいどれほどの防水性能かというと、水に沈めても点灯し続けるほど。
防水性能を確かめるために購入してすぐに水に沈めてみたんですが、我ながらなかなか勇気が必要な検証でした。
過信は禁物ですが、急な雨に濡れたぐらいで壊れはしません。
2.ランニングコストが永遠に0(燃料費がかからない)
キャリーザサンはソーラー充電なので、燃料費がかかりません。
ランニングコストは永遠に0です。
乾電池式のランタンを使用するために月々100円かかると仮定すると、
・100円×12ヶ月=1200円
キャリーザサンの場合は月に何時間使おうが、
・0円×12ヶ月=0円
もちろんキャリーザサンを使えば使うほどバッテリーは劣化するので、厳密にいうと0円ってわけではありません。
ただ公式によると500回の充電ができるので、1回のキャンプで1回の充電が必要だと仮定すると、キャンプ500回分は使える計算になります。
キャリーザサンの本体代だけで、年間50回キャンプに行っても10年使えるので、かなりお安いのではないかと。
電池式ランタンを使うのに年間1200円かかるのを10年間続けると、電池代だけで12000円ですんで、キャリーザサン3台分の値段です。
ソロキャンプで1人の夜が怖くて一晩中キャリーザサンをつけててもコストは0円です。
乾電池式ランタンは電池代に加えてランタン本体代もありますんで、コストに関していえばキャリーザサンはかなり優秀。
まあ乾電池ならではのメリットもありますし、ランタンの性能もバラバラ、人それぞれ電池代がいくらかかるかもバラバラなので、あくまで仮定の話です。
3.LEDランタンなのに雰囲気がいい
キャリーザサンはLEDランタンなのに、雰囲気がいいです。
キャンドルランタンやオイルランタンのやわらかい雰囲気には及ばないとはおもうんですが、手軽に使えるLEDランタンでこの雰囲気はなかなか上等。
とても軽いので木の枝に引っ掛けたり、水に浮かべてみたり、ただテントの天井にぶら下げてるだけでもかわいいです。
自宅でベッドサイドに置いててもいいんじゃないでしょうかね。
アジアンテイストのおしゃれカフェにこういうライトありそう。
キャリーザサンの使用レビューまとめ
☆最大のメリットは荷物にならないこと
☆最大のデメリットは充電が切れたらお手上げなこと
☆充電切れのデメリットほ補うためにヘッドライトがおすすめ
☆その他のいいところ
1.防水だから雨キャンプでも使いやすい
2.永遠にランニングコストが0
3.お手軽なLEDランタンなのに雰囲気がいい
正直、軽量&コンパクトから受けられる恩恵が、充電切れのデメリットをはるかに上回っているとおもいます。
しかもほかのヘッドライトやランタンと組み合わせることで、充電切れで真っ暗な夜を過ごす羽目になるというデメリットを克服可能。
コンパクトな道具でソロキャンプを楽しみたい方には、キャリーザサンは全力でおすすめしたいランタンです。
災害への備えも兼ねてアウトドア好きの知り合いにプレゼントしたんですが、とても喜んでくれました。
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コメント
初めてコメントします。
とてもわかりやすい記事でしたのでフェイスブックでUPさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
コメント&フェイスブックアップ、ありがとうございます。
「とてもわかりやすい」とおっしゃっていただけて、ものすごくうれしいです\(^o^)/
また機会があれば、ぜひ当ブログにお立ち寄りくださいませ。