10kg以上のキャンプ道具が入った重いバックパックを楽に背負うには、バックパックの底にマットを取り付ける方法が有効です。
バックパック1つでキャンプツーリングに行くには、体への負担を最小限に抑えて背負う必要があります。
楽に背負う方法としてパッと思いつくのは、バックパックの肩紐をゆるめて荷重をバイクに預けることでしょう。
しかし肩紐をゆるめると、今度はリュックが遠心力で左右に振られ疲れます。
そこでリュックの底にマットを取り付けることで、バックパックを体にフィットさせたままバイクに荷重を預けられるので、重いバックパックでも楽に背負うことができます。
バイクに荷重を預けると疲れる2つの理由
バイクに乗りながら楽にバックパックを背負う方法としてパッと思いつくのは、バイクにバックパックの荷重を預けることでしょう。
私もそう思い、実践しました。
しかしそううまくはいかないもんで、バックパックの肩紐をゆるめてバイクに荷重を預けても、残念ながら効果はなく疲れただけ。
原因は2つ。
1.バックパックが遠心力で振られる
2.バックパックと背中の隙間から風が入って後ろに引っ張られる
まずは「1」の原因について。
バックパックの荷重をバイクに預けようとすると、肩紐をゆるめる必要があります。
そのせいでバックパックが体にフィットせず、カーブを曲がるたびに左右に振られて疲れてしまいました。
つづいて「2」の原因について。
バックパックの肩紐をゆるめたことで、バックパックと背中に隙間ができます。
その隙間に風圧がかかり、バックパックが後ろに引っ張られ、疲労していきました。
つまりバイクでバックパックを楽に背負うには、
・バックパックを体にフィットさせたまま、バイクに荷重を預けること
が必要になります。
楽に背負う方法
バックパックを体にフィットさせたままバイクに荷重を預けるには、バックパックの底の長さを足してやればいいんです。
バックパックの底の長さを足してやれば、肩紐のゆるみを最小限に抑えられフィット感を得られます。
なおかつバイクにバックパックの荷重を預けられるので、楽にキャンプツーリングに行くことができるというわけです。
※元から底が長いバックパックなら、マットを底付けしなくていいかも
バックパックの底の長さを足すのに必要なものは、
・銀マット
・ロープ
・カラビナ×2
以上の3つです。
では具体的な方法をご紹介します。
マットを底に取り付ける
両端にカラビナを取り付けたロープをマットで巻きます。
ロープが長すぎるとバイクに座るときにマットを踏んで転倒する可能性があるので、ロープの長さはできるだけリュックの底にフィットする長さがいいですね。
テントやタープを張るときのロープを使えば、余計な荷物が増えないのでおすすめ。
あまりに強度がなさそうなロープなら、諦めて別のロープを使いましょう。
私はタフグリッドというロープを使用。
次はマットが勝手に開かないように、紐やロープで結びましょう。
走行中にマットが開いたら落下の危険があるので、しっかり結びます。
長すぎるとチェーンに絡まる可能性もあるので注意。
私は紐がタイヤに擦れているのに気づかずに走行してたことがあります、完全に不注意でした。
あとはリュックの肩紐の付け根に、カラビナを使ってマットを固定します。
はい、これで完成。
乗車姿勢を取りつつ肩紐を調整
あとはバイクに跨って、走行中と同じ乗車姿勢を取ります。
ハンドルを持って、足はステップに載せてください。
そして体への負担が少なくなるように、肩紐を調整して完了。
体へのフィット感が足りなければ、マットの上にブランケットを巻くなどして底の長さを足してやってください。
バイクに跨るとき、お尻でマットを踏まないか確認してくださいね。
何度か立ったり座ったりして、マットをお尻で踏まなかったらOK。
EVAフォームマットのような折りたたみ式のマットより、銀マットやリッジレストのようなロール式のほうがやりやすいです。
私はこんな感じでやってます
最後に私の例を出して終わりにします。
使用アイテムは以下のとおり。
・原付バイク・・・ホンダジャズ
・リュック・・・カリマーSFのプレデターパトロール30
・マット・・・サーマレストのリッジレストソーライト
・シート・・・旧東ドイツ軍のテントシート(椅子代わりに使用)
・ロープ・・・タフグリッド(適当な長さに切って輪っかを作ってる)
※カラビナとマットを巻く紐は家にあったやつ
基本的な方法は、先ほどご紹介した方法と同じ。
少し違うのは、マットの中に東ドイツ軍テントシートを仕込んでいることです。
関連記事>>>サーマレストのリッジレストソーライト(スモール)の使用レビューまとめ(ソロキャンプ向けマット)
ロープを旧東ドイツ軍テントシートで巻き、さらに上からマットで巻いてます。
理由は以下の2つ。
・マットに変な折り癖が付かないように(リュックの重みでマットが潰れて変な折り目が付いたら嫌だなあと思って)
・積載スペースの有効活用(プレデター30はキャンプで使うには容量がちと少ないので)
最後にマットを結んだ2本の紐の余りを互いにさらに結んで、紐がズレないようにしています。
愛車のホンダジャズはシングルシートで、リアキャリアはありません。
なので座るポジションをできるだけ前にして、シートにバックパックが乗るようにしています。
けっこうギリギリですが。
関連記事>>>カリマーSFプレデター30の使用レビューまとめ〜アウトドアから街着まで守備範囲の広い万能戦士だった〜
傷防止テープを貼ってリアフェンダーに荷重を預けてもいいんですが、いかんせん30年前の古いバイクなので、壊れそうで怖いのでがんばってシートに乗せてます。
体勢はふつうに乗るときと比べてちょっとしんどくなりますが、2時間ぐらいは休憩無しで走れますね。
バイクキャンプツーリングでバックパックを楽に背負う方法まとめ
・肩紐をゆるめるだけでは遠心力や風圧で疲れる
・リュックを体にフィットさせたままバイクに荷重を預けると楽
・その方法はリュックの底にマットを取り付けること
前傾姿勢になるようなバイクだと勝手が違うかもしれないので、とりあえず家にあるリュックを使って、楽に背負えるか検証したほうがよろしいかと。
また10kg以上のキャンプ道具が入ったリュックを背負っても疲れにくい方法ですが、それでもバイク自身に積載したほうがやっぱり楽です。
リュックを背負ってると姿勢を変えづらいので、血流が悪くなるんですよ。
長時間バイクに乗っているとお尻が痛くなる感覚と似てます。
リュックキャンプツーリングで最長2時間走ったことがありますが、体力的にはまだまだ走れそうです。
1時間に1回休憩すれば、5〜6時間は走れそうな気がします。
ただこういった方法でリュックキャンプツーリングをしてる人を見たことがないので、再現性がどれだけあるかは不明です。
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>>>キャンプツーリングでどうしても積載できないときの最終手段
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